フェラーリ250GTO 54億円超えの新記録 そのヒストリーは?

公開 : 2018.08.31 06:40  更新 : 2020.12.08 18:12

フェラーリの頂点に位置する「250GTO」は、フェラリスティ垂涎の1台。これまでの最高落札額を大きく上回る、54億2136万円で落札されました。そのヒストリーについてご紹介します。

text: Kazuhide Ueno(上野和秀) photo:RM Sotherby’s/Patrick Ernzen

54億2136万円の新記録樹立

輝かしいレーシング・ヒストリーと機能美を突き詰めた美しいスタイリング、36台という希少性、そして公道で乗れる最後のレーシングGTとして、フェラリスティから絶大な支持を受けているのがフェラーリ250GTOだ。フェラリスティにとって究極の1台として昔から高価で取引されてきた。

最近では2014年のボナムス・クエイルロッジ・オークションに姿を見せ、3811.5万ドル(当時のレートで39億2585万円)とコレクターズ・オークションの落札額として最高記録を打ち立てたのはまだ記憶に新しいところ。

先日開催されたRM サザビーズ・モントレー・オークションにシリーズ2ボディを備える250GTOが久しぶりに姿を現した。250GTOは一度所有するとなかなか手放さないクルマで、オーナー同士で直接取引されるケースが多いため、ほとんどマーケットやオークションに姿を表わさない傾向にある。モントレー・オークションに姿を現した250GTOは世界中のコレクターから注目を集め、最終的にこれまでの記録を大きく上回る4840.5万ドル(54億2136万円)という驚きの額まで値を上げて、ワールド・レコードが更新された。

個体のヒストリーについてご紹介しよう。
 

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