日本車はいかにアメリカの高級車市場を席巻したか インフィニティ編〜将来

公開 : 2018.09.17 07:40  更新 : 2018.09.17 15:04

VCターボエンジン(2017年)

インフィニティはレッドブルF1をスポンサードしたが、レクサスアキュラとは異なり、量販車種以外には手を出してこなかった。ハイパフォーマンスを追求しない代わりに、多額の開発コストを費やしたのが、世界初の可変圧縮比エンジンである。これは2.0ℓ直4ターボの圧縮比を自動的にアジャストすることで、効率とパワーのバランスを取るものだ。最高出力は272psに達し、メーカー発表によれば同程度の性能を持つV6エンジンより25%低燃費だという。

「驚くべきは、圧縮比の切り替えに気づかないことだ。小さなインフォメーション表示を注視してでもいない限りは」とは、オートカーがQX50にVCターボを搭載したプロトタイプに試乗した際のレポートだ。近い将来、インフィニティの各モデルにこの技術が導入される見通しだ。

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