アウディS8(D3型)の中古車 ランボルギーニ共通の心臓 維持費やメンテナンスのポイント

公開 : 2018.09.24 18:10

覚悟しておきたい安くない維持費

ボディやエンジン、サスペンションアーム類などはアルミニウム製にも関わらず、S8の車重は1940kgに達する。重量がかさむ分燃費も悪く、高速道路で8.5km/ℓ前後、市街地では5〜6km/ℓ。もちろんスロットルを踏み込めば、さらに悪化する。S8の中古車が、おしなべて低走行距離な理由のひとつだろう。

S8は20インチのアルミホイールにスポーツサスペンションが装備され、車高は標準のA8より20mm低い。つまり乗り心地は、コンフォートとはいい難い。

装備の面では充実している。モデルイヤーにもよるが、指紋認証によるキーレス・スタートシステムとナビ、パーキングアシスト、インフォテインメントシステムなどが搭載されている。さらに後期モデルにはデジタルラジオも装備する。

その他の特徴としては、4本出しのエグゾーストパイプ、シフトパドル、ソフトクローズ・ドア、ペアガラス、ヒーター付きの電動レザーシートなど。さらに、ガラスサンルーフにはソーラーパネルが内蔵されており、気温の高い日にはエンジンを切っていても、車内の送風ファンを動かすことができる。

ぜひ装備しておきたいオプションは、バング・アンド・オルフセン製のサウンドシステムと、インテリア・カーボンパッケージ。もちろん購入時には、すべて動作するか確認しておきたい。

アウディS8の修理にかかる手間や費用を考えると、状態の良い車両を選んでおいたほうが無難。購入前の充分な点検と、可能なら保証も付けた方が良いだろう。アルミニウム製のボディに関していうと、一般的なスチール製のボデイよりも修復は難しく、価格も高くつく。反面、スチールほど簡単には凹まないから、修理の機会は少ないかもしれない。

特にブリリアント・ブラックメタリックに塗装されたS8などは、控えめな見た目の特別快速。V10を搭載した羊の皮をかぶった狼的なハイパフォーマンスが、7500ポンド(108万円)で手に入るのだから驚きだ。これがランボルギーニなら、比べ物にならない金額が必要になるはずだから。

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