「カンパニーカー」知っている? 英の社用車 税金、計算方法と上手な使い方

公開 : 2018.11.11 18:10

WLTPのカンパニーカーへの影響

先月施行されたばかりの燃費と排ガスに関するWLTP試験は、カンパニーカーのドライバーにドミノ効果をもたらしている。最終的には、実際走行した時の燃費とCO2排出量のデータに近い結果が得られるので誰にとっても良いことなのだが、今現在ではやっかいな問題が起こっている。

自動車メーカーは製造しているすべてのモデルのすべての車種を再試験しなければならないため、作業がとても膨大なのだ。その結果、積み残した試験をメーカーが完了するまで、多くのモデル、車種が現在予約を受け付けていない。つまり、カンパニーカーを購入しようとしても、目を付けた車種を購入できないことが多いのだ。

内情に通じているCLMフリート管理では、新しいWLTPルールではCO2排出量は従来のNEDCシステムと比べて総じて平均で10%高くなると推定している。しかし当分の間は、HMRC(英国歳入税関庁)は現物給付価格の算定に従来のNEDCを使い続ける。HMRCでは、新しいWLTPのデータを旧システムの数値と整合するよう変換するためにCO2MPASと呼ばれる変換式を使う。

しかし、残念ながらこの変換式は完ぺきではなく、CO2排出量はNEDCで得られる数字より少し高めになる。このためWLTPが施行されるまでは、カンパニーカーの購入者に費用面で影響がある。HMRCはいつ全面的に新しいシステムに移行するのか明言していないが、2020年が一応の目安になる。実走行排気試験が始まるからだ。

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