クーペ・フィアットの中古車　購入時の注意点

エンジン

16vエンジンではカムシャフトの摩耗が問題になるので、オイル圧をチェックすること。ターボは触媒なしのエグゾースト、オーバーブーストやずさんなクーリングダウンに敏感だ。冷間やアイドリング時のスモークに注意すること。20vではリアのクーラントホースをチェックすること。前ぶれなく外れることがある。

エンジンのリークを検査すること。ヘッドガスケットはとても頑丈で吹き抜けないので、他の部分に問題が起こることがある。オイルクーラーのパイプが腐食していないか確認すること。カムベルトの交換は16vターボでは5万6000kmごと、20vでは8万kmごとだ。ウォーターポンプも同時に交換すること。エグゾーストマニフォールドの亀裂にも要注意だ。

トランスミッション

ギアボックスのOリングが壊れてデフのベアリングがすり減ってしまうことがある。

電装類

全体的には信頼性が高いが、ファンとヒーターの抵抗器の故障が報告されている。

ボディ

16vは亜鉛メッキがされていないため、ピラーやフロアパンが腐食する。20vは亜鉛メッキされているが、ここ数年でサイドシル（初期型）やフロアパン（後期型）に錆が発生することが分かった。トランクの床やフロントホイールのアーチに錆が出ていないか調べること。トランクのシールがだめになると水が浸入する。

サスペンションとブレーキ

ノーズヘビーな設計なのでフロントのウィッシュボーンのブッシュに負担がかかる。ダンパーのリーク、スプリングのクラックにも要注意だ。壊れたバンプストップからの異音やリアホイールのベアリングからのノイズにも注意が必要。

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