高級小型ハッチ対決 ミニ・クーパー vs アウディA1 vs フォード・フィエスタ トップはやはりあの定番モデル

公開 : 2019.01.26 10:10  更新 : 2019.01.28 09:20

約2万ポンド(284万円)のプライスタグを掲げた高級スーパーミニ対決です。すでに確立されたブランド力をもつミニとA1に、英国版AUTOCARお気に入りのフィエスタが挑みましたが、それぞれが独自の魅力を発揮するなか、トップに立ったのはお馴染みのあのモデルでした。

もくじ

舞台は国立公園 3台をご紹介
テスト開始 まずはA1から
夢中になれず まさにスーパーミニ
いまだ新興勢力 真打登場
詰め込んだのは「FUN」
番外編:支払い額を計算
テスト車のスペック

舞台は国立公園 3台をご紹介

ハンプシャー州にあるニュー・フォレスト国立公園内に拡がる風に吹かれた荒れたB級路など、高価なスーパーミニに相応しい場所などとは到底思えないだろう。

たいてい、こうしたクルマのための舞台とは街中であり、そうした場所でこそ、シャープなデザインや最新のテクノロジーで、本来アピールすべき若く裕福なひとびとに自らの魅力を訴えることができるのだ。

だからこそ、寒風吹きすさぶ曇り空の下、今回のトリプルテストの拠点となるグラベルの駐車場の端にひっそりと停められた3台にさほど違和感がなかったことには少し驚かされた。

だが、そんなことは問題ではない。この3台の約2万ポンド(284万円)もする真っ赤な高級スーパーミニのなかで、どれがもっともその価格に相応しいモデルかというのを決めるのがわれわれに与えられた任務なのだ。

最初の1台についていまさら詳細にご紹介する必要はないだろう。20年ほど前にBMWグループから新たに生み出されて以来、「ニュー」ミニはこのプレミアムコンパクト市場をけん引し続けてきた。


このクルマより凝ったデザインのモデルも登場しているが、依然としてもっとも高い人気を誇るだけでなく、いまやその名はゴーカートフィーリングと同義語となっている。

1万9030ポンド(270万円)のプライスタグを掲げた3代目となるこのクーパー・クラシックだが、強力なライバルたちを迎え撃つのにもっとも必要なのは、その評判の俊足ぶりかも知れない。

この陽気なミニに続くのは、よりシャープなルックスをまとって登場した2代目アウディA1だ。インゴルシュタット発のスーパーミニには常に魅力的なデザインと、高級でハイテク満載のキャビン、さらにはスリルよりもオンロードでの洗練性を優先した動力性能が与えられてきた。

1万9160ポンド(272万円)の価格で見事なルックスを持つこのA1スポーツで、アウディはそのやり方をさらに推し進めてきたようであり、今日の勝利にも十分な自信を持っているに違いない。

最後にご紹介するのは、このなかではダークホースとも言える1台であり、2万1835ポンド(310万円)のプライスタグを掲げるフォードフィエスタ・ヴィグネイルは、なんとカタログ上では今日集まった3台でもっとも高価なモデルだった。

それでも、今日集まったなかでフィエスタの装備がもっとも充実しており、さらにこのクルマは走りも素晴らしい。

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