実車 新型BMW 330i Mスポーツ 直近50mの走行を記憶、リバースアシストとは?

公開 : 2019.01.30 20:50

新型BMW 3シリーズ「330i Mスポーツ」の写真が届きました。「すべての画像をみる」をご覧ください。あわせて「リバースアシスト」をご紹介。直近50mの走行を覚え、狭い道で対向車に出会ったときのバック操作をサポートします。

photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

M3のMスポーツ・ディファレンシャルを設定

新型BMW 3シリーズの実車写真第2弾は、トップレンジとなる「330i Mスポーツ」だ。エンジンは、1988cc直4(258ps/40.8kg-m)を搭載。

Mスポーツ全車には、クイックでダイレクトなハンドリングを生むバリアブル・スポーツステアリングを標準で装備しているが、これに加え330i Mスポーツには、強大なストッピングパワーを実現するMスポーツ・ブレーキを標準装備。さらに、従来M3に搭載されていた電子制御のMスポーツ・ディファレンシャルをオプション設定した。

BMWは、「スポーツセダンの枠を越えて、ピュアスポーツに迫る高いパフォーマンスを達成する」と説明している。

ドライビング・インテリジェント面でも大きな進化があった。

インテリジェント・パーソナル・アシスタントは、起動ワード、つまり愛車への問いかけを自分の好きなネーミングに設定できるのが特徴。自然な会話のなかでドライビングの設定ができるよう配慮したという。

本機能は車両データシステムとも結合しているので、タイヤの空気圧やメンテナンスを気軽に問うこともできる。

本システムは、走ることでドライバーの好みを理解し改善していくというが、AIがうまく理解できない場合は、BMWのサポートデスク、コンシェルジュサービスが標準装備されているので、そこからシームレスにコンシェルジュにつなげることもできる。

「リバースアシスト」とは

新型3シリーズの目玉機能のひとつが、従来オプション設定だった「パーキング・アシスタント」が標準装備化されたこと。なかでも「リバースアシスト」は実用的なテクノロジー。

直近で前進した50mの走行軌跡をクルマが覚えていて、作動させると、ドライバーのステアリング操作なしでバックすることが可能というもの。

・ショッピングモールで駐車枠を探して奥に入り込んだ時
・狭い道で対向車が来て下がらなければならない時

というシチュエーションを想定している。便利なのは、35mk/h以下になったら自動で軌跡を覚え始めるので、突然すれ違いのクルマが来た場合でも簡単に作動できる点。

この機能を標準装備にした理由には、既報の通り、車幅が1825mmに拡大されたことが関わっている。新型を快適に日本のカスタマーに使ってもらえるようにパーキングアシスタントを標準装備したというわけだ。

BMW 330i Mスポーツの価格は632万円。発売は3月9日だ。

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