IペースとEペースが生まれる場所 マグナ・シュタイアの工場訪問

公開 : 2019.02.16 07:50

幸先良いスタート ペースは順調

午前6時にブリクストンにある自宅へレーシーを迎えに行くと彼の準備は万端だった。8時15分には海峡トンネルの入り口に到着し、予約したよりも30分早く横断することができたのだから、素晴らしいスタートと言えるだろう。

どんなときも長い1日を幸先よくスタートするのは素晴らしいが、とりわけ、140km/hにクルーズコントロールをセットして(この速度はフランスの警官の注意を引くことなく、時間を短縮するために慎重に検討したものだ)、楽しくおしゃべりをしながらフランスの平野を快適に進もうと考えているような場合にはなおさらだろう。

打合せやパソコンから解放され、助手席に座っている間にeメールをチェックするのは無上の喜びかも知れない。


給油のため1度だけフランス西部で停車した時には、ランナバウトでタイヤを燃やしていたフランス政府に抗議するデモ隊に進行を邪魔されそうになったが、午後5時頃にはストラスブールを越えてドイツ国境にまで達する事ができた。

今夜の宿は、TripAdvisorで1時間以内という条件で探したシュトゥットガルトのIbisエアポートホテルに決め、早くも午後6時30分にはホテルへと到着したが、およそ12時間も移動を続けていたのだから今日はこれで十分だろう。

初日の頑張りの結果、2日目に残されたのはわずか650km程度であり、あとはアウトバーンが自動的にミュンヘンまで連れて行ってくれるはずだ。その日の午前中は、みぞれと降り積もる雪のせいで、1時間ほど予定よりも遅れたが、お陰で交通量は減り、200km/h以上のスピードで快走するクルマに怯える必要がなくなるとともに、四輪駆動システムにオールシーズンタイヤを履いたEペースの驚くべき安定性のお陰で、オーストリア国境に達するころには遅れを取り戻し始めていた。

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