2月の販売トップ、ホンダN-BOX これで何カ月連続? 「2019年2月に売れた日本車」

2019.03.12

新車販売クイズ、日本車編です。2月の車名別ランキング・トップは、ホンダN-BOX。今月で何カ月連続のトップ? 販売台数ランキングとあわせてレポートします。

Q:2月の車名別ランキングでトップに立ったホンダN-BOX。何カ月連続のトップ?

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

A:18カ月連続。

激しい販売競争が展開される国産車の新車マーケットにあって、1年半ものあいだ首位に立ち続けているのだ。日本固有のコンパクトカーである軽自動車が、登録車を差し置いてこれほど長く首位に位置するのは異例。

また、2位以下に5千台近い大差をつけて独走しているのも特徴である。クルマ自体の出来のよさに加え、特別仕様車の発売や車種ラインナップの積極的な拡充などが効果を発揮している。近年のユーザーの節約志向も、販売の高止まりに一役買っているようだ。

2月の新車販売 登録/軽ともにプラス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2019年2月の全体での国内新車販売台数(速報値)は、前年同月比1.2%増の47万9422台と2カ月連続で前年実績を上回った。カテゴリー別では、

・登録車:同1.3%増の30万410台(2カ月連続のプラス)
・軽自動車:同1.0%増の17万9012台(8カ月連続での前年超え)

を達成した。

2月単月の登録車のブランド別新車販売台数では、トヨタが前年同月比2.0%増(13万1706台)、マツダが同12.1%増(1万6482台)、スズキが同11.6%増(1万2134台)、ダイハツが同58.5%増(4194台)、三菱自動車が同12.3%増(4058台)とプラスを成し遂げた一方、日産自動車が同5.5%減(4万2020台)、ホンダが同1.8%減(3万5334台)、スバルが同8.6%減(9688台)とマイナスに落ち込む。他方で軽自動車の2月単月のブランド別新車販売台数は、スズキが前年同月比3.3%増(5万4155台)、ホンダが同4.3%増(3万4177台)、三菱自動車が同2.9%増(5947台)と前年超えを達成したものの、シェアトップには同2.6%増(5万7687台)を記録したダイハツが5カ月連続で位置した。一方で日産自動車は同8.0%減(1万8286台)、スバルは同20.5%減(2391台)と数字を落とした。

2月の市場の動きについて業界団体の関係者は、「登録車は昨年末から今年の初旬にかけてリリースされた新型車や特別仕様車が好調をキープし、2カ月連続でプラスを達成した。一方、軽自動車は新型車の受注が堅調で、8カ月連続での前年超えを成し遂げた。ただし、前月と同様に登録車と軽自動車ともにブランドによって好不調が分かれた。好調なのはスズキやダイハツ、三菱自動車といった中堅ブランドで、登録車と軽自動車ともにプラスを記録。対して日産自動車とスバルは、2つのカテゴリーともにマイナスとなった。日産自動車は販売台数を大きく上向かせる新型車が少なく、またいわゆる“ゴーン・ショック”の影響でブランドイメージの悪化が出始めている模様。スバルは相次いだ検査不正によるブランドイメージの低迷が長期化している」と解説する。

今後の展開については、「新型車を中心に受注状況は良好で、また春以降に人気を集めそうな新型車が続々と登場する予定なので、これらがどれくらい数字を伸ばすかがプラスを維持するためのカギになる。10月に実施予定の消費税アップに対する駆け込み需要はまだ本格的な動きは見られないが、各ブランドともに対応策は考えているようだ。経営体制の再建を図っている日産自動車とスバルの回復も期待したいところ。一方、新天皇の即位に伴う10連休(4月27日〜5月6日)が新車販売にどのような影響をもたらすのかは不透明。世界経済の減速感や行政機関による統計不正などによって市場の消費マインドがどうなるかも懸念されるところ」と示唆した。

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