ガルウイングモデル17選 何台知っている? つねに注目のまと 前編

公開 : 2019.05.05 05:50

デ・トマゾ・マングスタ(1967年)

ガルウイングをエンジンカバーに使ったほうが、はるかにドラマチックな効果が得られるにもかかわらず、なぜ、わざわざガルウイングドアでキャビンへの乗り降りに苦労をする必要があるというのだろう?

デ・トマゾは、自身初のスーパーカーとなるマングスタを創り出すにあたり、同じことを考えたに違いない。車体中央にヒンジを持つ大型のパネルを跳ね上げると、4.7ℓV8エンジンがその姿を現すが、このエンジンカバーは同時に非常に優れたメンテナンス性を確保していた。

上部がガラス製となるガルウイング式エンジンカバーによって、マングスタはそのエンジンで道行くひとびとを驚かせることには成功したものの、ドライバーの後方視界にはほとんど貢献していなかった。

1972年までに、約400台のマングスタが工場から送り出されているが、イタリア製でありながら、アメリカンV8を搭載しているこのスーパーカーのスタートプライスは20万ポンド(2895万円)程度と、同時代に登場した同じようなモデルに比べ手ごろなものとなっている。

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