FCAとルノーの経営統合 アナリストはどう見るか

公開 : 2019.06.04 20:10

電動化と自動運転 研究開発をシェア

ルノーにとっては、ついに米国市場から利益を得るチャンスでもある。これは、特に同じフランスのライバルであるPSAが北米市場への復帰を視野に入れていることを考えても、魅力的な話だ。

FCAとルノーはどちらも、電動化と自動運転技術という新しい分野に投資を迫られている。FCAは自動運転、ルノーは電動化に関して一日の長がある。

フィアットは電動化の遅れを取り戻そうとしているところだ。同社が今年発表したチェントヴェンティというコンセプトカーは、2021〜22年にEVとなる新型パンダとして発売される見込みだ。その市販モデルは2020年3月に公開されるだろう。それまでに、次期型ルノー・ゾエのプラットフォームに変更することが可能かどうかはわからない。元クライスラー側の重役の中には、2007年に失敗に終わったダイムラーとの経営統合に関する苦い記憶もあるだろう。

これらの困難が、巨大経営統合の場当たり的な複雑さを表す一方、電動化や自動運転の開発に向けて研究開発部門へ投じる多額の資金は、新たな購買層を開拓しなければならないという圧力となっている。このプレッシャーは、FCAのセルジオ・マネキオンネ元CEOや、コスト削減に絶えず励んでいたルノー・アライアンスのゴーン元CEOから絶えずかけられていた。問題があってもなくても、ルノーはFCAに提案を断ることはできないだろう。

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