ナイジェル・マンセルのウイリアムズF1 3億6761万円で落札 開幕5連勝マシン

公開 : 2019.07.19 06:20  更新 : 2019.07.20 01:13

ナイジェル・マンセルがチャンピオンを勝ち取ったウイリアムズFW14Bが、ボナムス・オークションに登場。イギリス人にとって特別な存在だけに3億6761万円で落札されました。

無冠の帝王 1992年シーズン

1960年代のF1グランプリでワールド・チャンピオンを獲得したイギリス人ドライバーはジム・クラークやグラハム・ヒルなど数多く存在したが、1976年のジェームス・ハント以来途絶えていた。1980年代後半からチャンピオンの至近距離にいながらその座を掴めず「無冠の帝王」と呼ばれていたのがイギリスの星たるナイジェル・マンセルだった。

そのマンセルに勝利の女神がほほ笑んだのが1992年シーズンだ。当時最も戦闘力の高かったウイリアムズFW14Bルノーを手にしたマンセルは、16戦中9勝という圧倒的な強さを見せ、悲願のワールド・チャンピオンを手にしたのである。愛機ウイリアムズFW14Bのノーズに着くゼッケンはレッドで描かれ、親しみを込めて「レッド・ファイブ」と呼ばれた。

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2019の中で開かれたボナムス・オークションに主役として用意されたのが1992年シーズンにナイジェル・マンセルとリカルド・パトレーゼがドライブしたウイリアムズFW14Bルノーだ。それもただ乗っただけではなく、南アフリカGP、メキシコGP、ブラジルGP、スペインGP、サンマリノGPと開幕5連勝を成し遂げたシャシナンバーFW14-08なのである。

それだけではない。心臓部にも高評価の理由があった。

関連テーマ

おすすめ記事

 

オークションの人気画像