デューンバギーをEVで復活? フォルクスワーゲンIDバギーに試乗 量産模索中

公開 : 2019.09.07 09:50

元祖メイヤーズ・マンクス「デューンバギー」

サーファーで、アメリカ軍の海兵隊を退役した後は、ボートの製造を行うようになったブルース・メイヤーズ。彼は1960年代初頭、カリフォルニアの海岸ではビーチバギーを目にするようになった。そのバギーに興味を抱くようになるが、重たい8気筒エンジンが搭載されており、もっと良くできるとも考えた。

そこでメイヤーズは、フォルクスワーゲンビートルのプラットフォームを短くカットし、グラスファイバー製のボディを製造してかぶせるというアイデアを思いつく。パワートレインはビートルの水平対向4気筒エンジンとリアエンジン・リアドライブをそのまま生かした。ホイールベースが短くなったことで、ハンドリングの機敏性を向上させていた。

フォルクスワーゲンIDバギー・プロトタイプとオリジナルのメイヤーズ・マンクス「デューンバギー」
フォルクスワーゲンIDバギー・プロトタイプとオリジナルのメイヤーズ・マンクス「デューンバギー」

このバギーは高い人気を得るようになり、ブルース・メイヤーズはメイヤーズ・マンクス社を設立して量産を開始。1965年から1971年までの間に、6000台ほどの「デューンバギー」が生まれた。シンプルで軽量なデザインは高く評価され、映画「華麗なる賭け」などにも登場することで知名度もアップ。砂地でのレースでも高い実力を示した。

さらに、この人気に目をつけた小規模メーカーが、ビートル・ベースの独自のバギーを次々に生産。述べ300以上のメーカーから、25万台以上の個性的なバギーが生産されたと推計されている。その人気は、世界中で今も高い。

フォルクスワーゲンIDバギー・プロトタイプのスペック

価格:未定
全長:−
全幅:−
全高:−
最高速度:159km/h
0-100km/h加速:7.2秒
航続距離:249km
CO2排出量:−
乾燥重量:−
パワートレイン:電気モーター
バッテリー:62kWh
最高出力:203ps
最大トルク:31.4kg-m
ギアボックス:−

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