フェラーリF50のプロトタイプがオークションに登場 ラウダやベルガーがテスト

公開 : 2019.11.20 16:50  更新 : 2020.12.08 18:36

最初期に製造されたフェラーリF50が、2020年1月に米国アリゾナ州で開催されるオークションに出品されます。F1ドライバーがテストドライブした後、各国のモーターショーに展示されたという特別な個体です。

公道仕様のF50で最も注目に値する個体

text:Lizzie Pope(リジー・ポープ)
photo:Worldwide Auctioneers

1995年にワンオフで製造されたフェラーリF50ベルリネッタ・プロトティーポが、2020年はじめのオークションに出品される。

1995年にジュネーブと東京のモーターショーに展示されたこのF50は、プロモーション用として使われたもの。そんなクルマが、世界最大規模のオークション・ハウスが米国アリゾナ州フェニックスの砂漠に集う2020年1月のオークションで売りに出されることになった。

フェラーリF50ベルリネッタ・プロトティーポ
フェラーリF50ベルリネッタ・プロトティーポ    Worldwide Auctioneers

しかし、このクルマはただのショーカーではない。ニキ・ラウダやゲルハルト・ベルガー、ジャン・アレジといったF1のスター・ドライバーが、フィオラーノでテストドライブした車両なのだ。また、フェラーリで5ケタの車台番号が刻まれた最後のクルマでもある。

「最初期に製造されたF50の量産仕様プロトタイプを手に入れられる、非常にスリリングな機会です」と、プリンシパル&オークショニアのロッド・イーガンは語る。「現存する公道仕様のF50で、最も注目に値する個体であることに異論はないでしょう」。

今のところ、1月15日のオークションで予想される落札価格についての発表はない。

数々の稀少な米国車も出品

このワールドワイド・オークショニアズによるスコッツデール・オークションには、他にも様々なクルマの出品が予定されている。

F50と並ぶもう1台の注目すべき出品車両は、写真の1971年製プリマス・クーダ440 6パック・コンバーチブルだ。ホッケーの殿堂入り選手でスタンレー・カップおよびオリンピック金メダルを獲得したエド・ベルフォーが、1987年のルーキー・イヤーに契約を記念して購入したクルマだという。マッチング・ナンバー車で多くの書類も付属している。

1971年製プリマス・クーダ440 6パック・コンバーチブル
1971年製プリマス・クーダ440 6パック・コンバーチブル    Worldwide Auctioneers

アメリカ車にこだわるなら、1934年製オーバーン850Yカスタム・フェートン(このボディスタイルは1年しか製造されなかった)や、1931年製キャデラック370-A V12ロードスター(生産台数91台のうち7台しか現存が確認されていない)、興味深いレース戦績を持つ1965年製ダッジ・コロネットA990 ‘ライトウェイト’ ヘミ・チャージャー、そして見事にレストアされた1957年製デソト・アドベンチャー・コンバーチブルといったクルマも見逃せない。

その他の出品車両は、ワールドワイド・オークショニアズの公式サイトでご確認いただきたい。

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