680psの「エントリー仕様」 4代目 ベントレー・コンチネンタルGT(1) ライバルたちに対抗意識は燃やさない

公開 : 2026.02.11 18:05

過去になく「スピード」へ近い技術を得たエントリー仕様 車重は同値の2384kg 感動モノの豪華な車内 0-100km/h3.5秒の鋭い速度上昇 ロールス級の高速巡航を覆す身のこなし UK編集部が試乗

先代以上に「スピード」へ近いメカニズム

前例を覆し、4代目ベントレー・コンチネンタルGTは、超高性能な「スピード」で2024年にデビューを果たした。先代までの、穏やかな仕様からの導入とは違って。

4.0L V8ツインターボ・プラグイン・ハイブリッドの最高出力は、総合782ps。3.2秒の0-100km/h加速は、2002年のエンツォ・フェラーリを凌駕した。それでいて、メルセデスAMG S 63より高速巡航は静かだと主張された。

ベントレー・コンチネンタルGT(欧州仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(欧州仕様)

歴代最大のインパクトを残したように思う。ベントレーの狙いは、達成されたはず。

そして少し遅れるように、より多数のオーナーが選ぶであろう「エントリー仕様」のコンチネンタルGTが追加された。とはいえ、最高出力は総合680ps。先代以上に、コンチネンタルGT スピードへ近いメカニズムを実装している。

車重は同値の2384kg 0-100km/h加速は3.5秒

エンジンは、スピードと同じ4.0L V8ツインターボで、永久磁石同期モーターが組まれる。向こうのパワートレインが、ウルトラパフォーマンス・ハイブリッドと呼ばれるのに対し、こちらはハイパフォーマンス・ハイブリッド。僅かにデチューンされている。

ポルシェが開発した、8速デュアルクラッチATも共有する。ツインチャンバーのエアサスペンションに、アクティブ・アンチロールバー、後輪操舵システム、電子制御のリミテッドスリップ・デフも基本的に同じモノになる。

ベントレー・コンチネンタルGT(欧州仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(欧州仕様)

その結果、車重は2384kgで同値。ただし、各コンポーネントの設定は、スピードの方がより積極的ではある。0-100km/h加速は3.5秒と、0.3秒だけ遅い。最高速度は334km/hではなく、270km/hに制限される。

ベーシックな仕様でも感動モノの豪華な車内

コンチネンタルGTの車内は、ベーシックな仕様でも感動するほど豪華。タッチモニターなどのデジタル技術と、物理スイッチや上質な手仕事が、見事にバランスしている。

オプションでパノラミック・ガラスルーフを選べば、一層の特別感を醸し出せる。試乗車は、スピードと同じダイナミカ・トリムでスポーティに仕立てられていた。

ベントレー・コンチネンタルGT(欧州仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(欧州仕様)

インテリアの印象を左右するのが、多様な選択肢があるレザーとウッドパネル。フロントシートと、リアシートやドアの内張りを、対象的なツートーン・レザーで仕立てるのが通だろう。キャビンを視覚的に分割することで、洗練された優雅さを生み出せる。

丁寧な細工が施されたアルミ製部品や、カーボンファイバー製トリムなどが、各部を引き締める。スイス・ジュネーブのレマン湖の水面をイメージしたという、コート・ド・ジュネーブと呼ばれる表面仕上げも指定できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

4代目 ベントレー・コンチネンタルGTの前後関係

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