【大型トラックだけじゃない】車輪の脱落事故が冬に集中するワケ 正しいナット選び/確認を

公開 : 2020.01.05 16:50  更新 : 2021.10.13 13:58

正しいナットを選べている?

一般ユーザーがタイヤ交換を行ったときに多いトラブルの1つとして、適切なナットを使用していないことで発生するトラブルというものがある。

中には「夏タイヤで使用していたナットをそのまま使っているのだから、問題があるはずがない」と考える人もいるかもしれない。が、夏タイヤと異なるホイールを使用していたとしたら、それが必ずしも正しい組み合わせとは限らない。

実はナットがホイールと接地する部分の形状には種類があり、社外ホイールなどを含め一般的な形状である「テーパーナット」、ホンダ車で用いられている「球面ナット」、トヨタ車や日産車の一部で採用されている「平面座ナット」などとなる。

輸入車ではナットではなくボルトとなるが、こちらも同様だ。

ナットは装着されているホイールに合わせて適切なものを使わなければ、正しい締め付けトルクを得ることができない。

例えばトヨタ純正アルミホイールは平面座ナットが使われているが、スタッドレスタイヤ用にスチールホイールを使用したときに同じナットを使うのはNGで、スチールホイールにはテーパーナットを使わなければならないのである。

メンテナンスの基本とも言えるタイヤ交換ではあるが、実は非常に奥が深いもの。

唯一車両と路面を繋ぐ部分だけに細心の注意を払ってもらいたい。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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