【LMP2 タイヤ単独供給】グッドイヤー、エフィシエント・グリップ・エコEG02発表 オートサロン2020

公開 : 2020.01.12 06:10  更新 : 2021.10.11 11:30

グッドイヤーが「WTCR」の単独タイヤ・サプライヤーに。WEC「LMP2」も単独供給となります。新タイヤ2種を公開したオートサロンの会場からレポート。

WEC、WTCRにグッドイヤー

photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)

タイヤ大手「グッドイヤー」が、東京オートサロン2020で、モータースポーツ・ファンに嬉しい発表を行った。

創業122年目を迎えた同社は、その歴史の半分以上となる66年間に渡り、北米を象徴するレース・シリーズ「NASCAR(ナスカー)」にタイヤを供給してきた。

東京オートサロン2020で、グッドイヤーの新タイヤ「エフィシェントグリップ・エコEG02」、「ラングラーATサイレントトラック」が初披露
東京オートサロン2020で、グッドイヤーの新タイヤ「エフィシェントグリップ・エコEG02」、「ラングラーATサイレントトラック」が初披露

2019年にはWEC(FIA世界耐久選手権)に復帰。LMP2クラスでグッドイヤー・タイヤを履く「ジャッキー・チェンDCレーシング」は、現在のところチーム・ランキング首位に付けている。

そして今回、LMP2クラスでは来期2020/21年シーズンから、グッドイヤーがタイヤを単独供給することが発表された。あわせて、WTCCから移行した「WTCR」についても、2020/21年から単独供給を行うという。

F1で数多くの勝利を収めてきた「ウイングフット(同社のシンボルマーク)」が、世界中のサーキットで活躍する姿をまた見られるわけだ。

Eグリップ・エコが進化

東京オートサロン2020では、そんなモータースポーツ界への期待をこめて、日本グッドイヤーの金原雄次郎 代表取締役社長、GOODYEAR RACINGのアンバサダーに就任したプロレーサーの田ヶ原章蔵、NASCAR HREチームオーナーの服部茂章によるトークショーが開催された。

会場には年間33戦を闘うNASCARマシンの「スープラ」が登場。全チームにタイヤを単独供給しつづけるグッドイヤーが築いてきた信頼と、300km/hを超えるスピードでオーバルを走り抜けるタイヤの開発力が披露された。

新スタンダード・エコ・タイヤ、エフィシェントグリップ・エコEG02
新スタンダード・エコ・タイヤ、エフィシェントグリップ・エコEG02

また同ブースでは、2月1日発売されるEfficientGripシリーズの新タイヤ「エフィシェントグリップ・エコEG02」が初お披露目された。愛称は「Eグリップ・エコ2」だ。

「低燃費」と「ロングライフ」をキーワードにしたスタンダード・エコ・タイヤで、13インチ~18インチまで全42サイズを展開していくという。

本製品の登場により、乗用車向けコンフォート銘柄は、プレミアム・クラスの「Eグリップ・パフォーマンス」、ミドル・クラスの「Eグリップ・コンフォート」とあわせて、新たな顔ぶれのEグリップ・シリーズが揃ったことになる。

ラングラーATに「サイレントトラック」

さらに、2月7日に発売される4×4タイヤ「ラングラーATサイレントトラック」も、東京オートサロンで初公開された。

こちらは、オンロードでの静粛性、乗り心地を向上させながら、オフロード性能も兼ね備えた新タイヤ。15インチ~18インチまで全16サイズを展開する。

4x4タイヤに、オンロードの静粛性を追求したラングラーATサイレントトラック
4×4タイヤに、オンロードの静粛性を追求したラングラーATサイレントトラック

多くのオフローダーの足元を支える同社の「WRANGLER」シリーズの中にあって、中間部のブロックに角度をつけて接地衝撃音を抑制。

ショルダー部に頑丈なリブを配置するなどしてパターンノイズを低減した。オフロード銘柄に新たな価値を提案するモデルとなる。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

関連テーマ

おすすめ記事

 

グッドイヤーの人気画像