【たった2年で廃止】なぜ? メルセデス・ベンツのピックアップ「Xクラス」失敗の舞台裏

2020.02.12

Xクラス、なぜ中身が日産なのか?

始まりは、2010年。ダイムラーと日産・ルノーアライアンスとの間で交わされた、資本業務提携だ。

「両社が得意とする技術領域を共有することで、Win-Win体制を実現する」として、当時のカルロス・ゴーンとディーター・ツェッチェ両CEOが堅い握手を交わした。

ベースとなった「日産ナバラ」
ベースとなった「日産ナバラ」

ダイムラーからはインフィニティへのエンジン供給など高級車への各種対応。対する日産からダイムラーには、小型車と商用車の開発技術やエンジン供給を行うとしていた。

その一環が、ピックアップトラック「日産ナバラ」のダイムラーバージョンの企画だ。これが、Xクラスである。

メルセデスのピックアップトラックといえば、2000年代の米ロサンゼルスモーターショーで毎年開催されていた、自動車メーカー各社の北米デザイン開発拠点による将来モデルのイメージコンテストで、ハードなオフロード走行にも耐えゆるスリーポインテッドマークのフルサイズピックアップトラックが発表されていた。

当時、ダイムラーのデザイナーに話を聞くと「あくまでもイメージだ。ピックアップトラックの販売量が多い、ここアメリカ向けの発想だが、実際にメルセデスというブランドとして、ピックアップトラックで収益を上げることは難しいと思う」と本音を漏らした。

その10数年後に登場したXクラスには、北米販売計画がなかった。

 

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