【60年間の歴史に幕】「売り方」変えるホンダ 新型フィットで問われる「感性価値」の実力

2020.02.19

「ここちよさ展」プロダクトアウト型?

結果としては、想像していたより、面白い体験であり、自分自身のモノに対する見方が再確認できた。

ホンダのモノづくりの考え方を、ユーザー自身がダイレクトに感じ取れる良い機会だ。

筆者としても、端的にとても楽しかった。

ただし、この体験がそのまま、新型フィットの購入動機になるかどうかは、人によって違いがあるのは当然だ。

つまり、「ここちよさ展」は、ユーザー目線になっているように見えるが、実はホンダ側のプロダクトアウトによる市場調査の範疇を超えていない、と思う。

「ここちよさ展」を体験したうえで、展示車の新型フィットの外観をみて、ドアを開けて運転席に座り、助手席に座り、後席に座り、リアハッチを開け、ついでにボンネットを開けてみた。

こうして一連の動きの中で、仮に「このクルマは、ここちよいですか?」と聞かれたとして、即座に「はい」といえる気分にはならなかった。

あくまでも、個人的な見解だが、これが正直な感想だ。

「ここちよさ展」では、聴覚、視覚、嗅覚、触覚、そして味覚と、それぞれの感覚に対して個別体験することで、ここちよさを、かなり短時間で自覚することができた。

一方で、クルマでは、動いている状態で五感を使わないと、ここちよさが見えてこないものだと、強く思った。

 

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