【感染者の搬送に】ホンダ ステップワゴン/オデッセイを提供 前・後席間に、感染抑制の仕掛け

公開 : 2020.04.14 21:26

ホンダが、新型コロナウイルスの感染者を搬送する医療現場に、クルマを提供しました。選ばれたのは、オデッセイ、ステップワゴンです。前席・後部の間に仕切りを設け、作業者が感染しないための仕掛けが施されています。

運転席・後部エリア間に仕切り

ホンダが、新型コロナウイルスの感染防止、さらに医療現場の支援を目的に、自社のモデルを提供することを発表した。

これは、東京都・港区/渋谷区において、「感染者を搬送するための車両(仕立て車)」として使用してもらうもので、納車を本日完了した。今後についても、まずは都内など感染者の多いエリアから車両を提供していく予定である。

ホンダ・ステップワゴン
ホンダ・ステップワゴン

具体的なモデルとしては、オデッセイ、ステップワゴンなどが選ばれた。搬送時の感染リスクを削減するため、運転席と後部座席の間に仕切りを設置。

また、前・後席間の圧力差を利用して、飛沫感染を抑制する構造にしている。エアコンによる前方からの外気導入と車体後部からの排気を利用し、前席を陽圧、患者を搬送する後部エリアを陰圧とする仕組みである。

本車両の生産は、埼玉製作所(狭山工場)を皮切りに、国内事業所で行う予定だ。

フェイスシールド 無償提供へ

ホンダはさらに、2020年5月末までに、医療現場でのニーズが高い「フェイスシールドの生産」を開始するという。ものづくりセンター栃木、鈴鹿などの国内事業所で製造し、無償提供する方向だ。

また、人工呼吸器についても、生産支援を視野に引続き検討していく。

前・後席間の圧力差を利用して、飛沫感染を抑制する構造
前・後席間の圧力差を利用して、飛沫感染を抑制する構造

ホンダは、「刻々と状況が変化するなか、最前線で戦っておられる皆さまへ敬意を表するとともに、1日も早い収束を願い、ホンダとしてできる事に、1つひとつ取り組んでまいります」としている。

関連テーマ

おすすめ記事