【将来的な復活は?】アウディTT 新旧乗り比べ 感じるのは知性 前編

公開 : 2020.04.21 10:50

時がもたらす変化

フロント優位のシャシーセッティングも記憶のとおりだが、決して悪くはない。

初期のTTではすべてのモデルでハルデックス式パートタイム四輪駆動システムが採用されており、リアへと駆動力が分配されるのはフロントがグリップを失った時だけだった。

初代TTのステアリングを握った時のハイライトのひとつが、シフトフィールの素晴らしいマニュアルギアボックスだ。
初代TTのステアリングを握った時のハイライトのひとつが、シフトフィールの素晴らしいマニュアルギアボックスだ。

お陰でアンダーステアに至るギリギリまで思い切ってアクセルを踏み込むことが出来る一方、アクセルオフで容易に膨らんだラインを修正することも可能だ。

このクルマであればそのポテンシャルのほとんどを容易に使い切ることが出来るだろう。

そして、時間の経過はさらなる変化ももたらしている。

1999年当時、TTのステアリングフィールは決して特筆するほどのレベルではなかったが、電動式パワーステアリング主流のいま、このクルマの太いステアリングリムから伝わって来るフィールは見事な部類に入ると言って良いだろう。

さらに、シフトフィールも記憶以上の正確さと滑らかさを感じさせる。この初代TTは必要が無くとも思わずシフト操作を繰り返したくなるモデルの1台だと言えるだろう。

そして、パフォーマンスに関しても初代TTは現行モデルに引けをとらない。

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