掘り出し物は約105万円! 2代目『アウディTT』【UK中古車ガイド】 ポルシェ・ケイマンや BMW Z4を凌ぐ部分とは?

公開 : 2026.06.05 18:05

初代の正常進化系といえるボディをまとう、2代目アウディTT。VWゴルフ GTIへ通じる爽快な運転体験を叶え、ポルシェ・ケイマンやBMW Z4を凌ぐ高速巡航の上質感も強みです。UK編集部が中古車で魅力を再確認します。

初代の正常進化系といえるボディ

上質なスポーツクーペが欲しい。けれど、普段使いのしやすさは必須。物価高の最近だから、車両価格はできるだけ抑えたい。そんなワガママに応える1台が、2代目アウディTTだ。運転は楽しく、乗りやすく、見た目もイイ。まさに、お値段以上といえる。

TTは、2023年に3代目が惜しまれながら終売となった。8J系の2代目は2006年の発売で、既に20年前のクルマだが、スタイリングは現代的。締まりのある面構成に、ボリューミーなフェンダーラインで、初代の正常進化系といえるボディをまとう。

アウディTT ロードスター(2代目/2006〜2015年/英国仕様)
アウディTT ロードスター(2代目/2006〜2015年/英国仕様)

バウハウス・デザインを想起させた、初代との大きな違いはインテリア。メーターパネルやセンターコンソールは、多くの量産車へより近い雰囲気となったが、低い運転姿勢はスポーツカーへ相応しい。包み込まれるような印象で、安心感も高い。

荷室容量は、クーペなら290L。子ども専用といえる後席を倒せば、700Lへ拡大できる。オープンのロードスターは完全な2シーターで、荷室は250Lへ狭まる。

ケイマンやZ4を凌いだ高速巡航の上質感

路上を飛ばせば、プラットフォームを共有するフォルクスワーゲン・ゴルフ GTIへ通じる、爽快な運転体験へ興じれる。ステアリングは感触が薄く、FFはアンダーステア傾向ながら、四輪駆動のクワトロなら積極性や安定性へ惹き込まれるはず。

同時期のポルシェケイマンBMW Z4を凌いだ、高速巡航の上質感も強み。車内は静寂性に優れ、シートはしっかり体を支えてくれる。マグネティックライド・ダンパーが備わるなら、スポーツ・モードやコンフォート・モードで乗り心地も調整できる。

アウディTT(2代目/2006〜2015年/英国仕様)
アウディTT(2代目/2006〜2015年/英国仕様)

エンジンは、EA113型2.0L 4気筒ガソリンターボがベーシックなユニット。200psを発揮し加速力は充分で、燃費は14.2km/Lと悪くない。VR6に載る3.2L V6ユニットは、維持費が高め。最高出力の差も50ps程度しかないが、サウンドには聴き応えがある。

2010年の小変更でEA888ユニットが設定され、1.8Lで160psか2.0Lで210psの2択に。V6ユニットは271psへ強化され、TTSへ改称。同時期に2.5L 5気筒ターボのTT RSも登場している。これは340psと圧巻の速さで、スーパーカーキラーと呼んでいい。

新車時代のAUTOCARの評価は?

象徴的な初代TTの後継モデルを生み出すことは、難題といえた。しかしアウディは、デザイン的な特徴を継承しつつ、運転が楽しく、乗りやすいクルマへ進化させた。少し磨き込めば、価格帯随一の完成度を持つモデルになるはず。(2006年9月20日)

アウディTT(2代目/2006〜2015年/英国仕様)
アウディTT(2代目/2006〜2015年/英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    アレックス・ウルステンホルム

    Alex Wolstenholme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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