【新型ディフェンダー開発の舞台裏】5人の重要人物にインタビュー 後編

公開 : 2020.05.10 18:50

すでにランドローバーの最高傑作との呼び声も高い新型ディフェンダーですが、今回はモデルチェンジ成功の秘密や最新のコネクティビティ搭載の背景など、このクルマの開発で重要な役割を果たした5人に話を聞きました。

もくじ

ロブ・アトキンス:ビークル・エンジニアリング担当チーフエンジニア
ふたつの決断 重要な瞬間
エミリー・グリーンハウ:インテリア&ボディ・イノベーション・マネージャー
熱心な議論 何か新しいこと
マイク・クロス:ビークルインテグリティ担当チーフエンジニア
誇らしげな笑み 最高傑作のひとつ

ロブ・アトキンス:ビークル・エンジニアリング担当チーフエンジニア

成功の理由 本物のクルマ

「初期の段階から新型ディフェンダーの開発計画に携わっていました」と、アトキンスは言う。

「車両のメインコンポーネントとなるアーキテクチャ全般を担当しています。われわれのチームでは全ランドローバー製モデルに対応しており、確かに非常に重要なモデルではありますが、新型ディフェンダーもそのなかの1台でしかありませんでした」

ロブ・アトキンス:ビークル・エンジニアリング担当チーフエンジニア
ロブ・アトキンス:ビークル・エンジニアリング担当チーフエンジニア

「社内で働くさまざまひとびとを知るわたしの役目は、プロジェクトに合わせて彼らの専門性を発揮してもらうことにあります」

新型ディフェンダー成功の大きな理由のひとつが、シリーズ1や先代の単なるデフォルメではなく、いまの時代にあったモデルを創り出そうと挑戦するとともに、今後数十年を見据え、すべての面で現代的でありつつ、1948年に誕生した初代と同じ象徴的価値も備えているという点にあると、アトキンスは話す。

「既存モデルの名前を単に変えただけの新型ディフェンダーなどという選択肢はまったくありませんでした」とも彼は言う。

「この点に関しては、ニック・ロジャースが見事に関係者をまとめてくれました。彼は一貫して新型ディフェンダーとは本物でなければならないと言い続けて来たのです」

「いずれにせよ、デザイン責任者のジェリー・マクガバンと彼のチームは、現代性を備えた見事なコンセプトを創り出すことに成功したのであり、われわれ全員がそれに真正面から取り組む必要があると感じていました」

ふたつの決断 重要な瞬間

伝統的なラダーフレーム構造からモノコックへの変更や、非常に先進的な電子設計の採用など、新型ディフェンダーにとって重要な決定の多くが悩ましいものだったとアトキンスは言う。

そして、彼と彼のチームはこうした重要な決断に深く関わっていたのだ。

アトキンス:ドバイでは「インチアップした新型ディフェンダーのパフォーマンスに圧倒されました」
アトキンス:ドバイでは「インチアップした新型ディフェンダーのパフォーマンスに圧倒されました」

なかでも彼は特にふたつの決断を誇りに思っていると話す。

ひとつはドライバーを高く座らせるとともにオフロードでのトラクション性能を向上させるための大径タイヤの採用であり、もうひとつが一般的なSUVに比べ、広く使い勝手の良いトランクスペースを実現するため、特殊なパッケージデザインを取り入れたことだと言う。

大径タイヤの採用は初期段階には決まっていたとアトキンスは話す。

「プロトタイプが完成する前の段階で、レンジローバー・スポーツにインチアップしたタイヤを履かせてテストを行っていますが、その結果は非常に自信を与えてくれるものでした」

「その後、砂漠でのドライビングが広く楽しまれているドバイへと向かっています。オンロード用の空気圧だったにもかかわらず、新型ディフェンダーのインチアップしたタイヤサイズがもたらすパフォーマンスには圧倒されました」

「すでに力強いエクステリアデザインでしたが、インチアップしたホイールは新型ディフェンダーに十分な車高とともに存在感を与え、より強力なグリップを確保することに成功しています」

「まさに重要な瞬間でした」

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