【不世出の個性】アルファ・ロメオ4C、惜しまれる終焉 なぜ「奇跡の1台」と言えるのか

2020.06.15

サマリー

アルファ・ロメオ4Cの終焉が近づいています。歴史のなかでも異端な4Cは、いま改めて乗ると「理性+破壊=エンターテイメント」。似たパッケージのクルマが他メーカーにあれど、唯一無二であることがわかります。

もくじ

「そうでない」アルファを知ってる?
4Cのライバルはエリーゼではない?
理性+破壊=エンターテイメント
4Cは将来の名車「クラシック」に?

「そうでない」アルファを知ってる?

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Sho Tamura(田村 翔)

アルファ・ロメオと聞くと4ドアセダンや2ドアのハッチバックといった実用性に優れたスポーティモデルを思い浮かべる人がほとんどだと思う。

だがそのラインナップ中に時おり「そうでない」モデルが混じっていることをご存じだろうか?

アルファ・ロメオ4Cスパイダー
アルファ・ロメオ4Cスパイダー    田村 翔

古くはV8搭載のモントリオールやザガートとタッグを組んだジュニアZとSZ、21世紀に入ってからは8Cコンペティツィオーネが有名だ。

最新のモデルとしては、この春にオーダーが締め切られた4Cがその代表である。

4Cの最大のトピックは、カーボンファイバー製のシャシーを採用していることだろう。カーボンモノコックは、かつてはマクラーレンF1やブガッティ、フェラーリのスペチアーレなど、車両価格が億を超えるハイパースポーツの専売特許だった。

だがアルファ・ロメオは、4気筒エンジンを搭載した車両価格1000万円前後のライトウエイトモデルに対しカーボンシャシー導入を成功させたのだ。

「そうでない」代表ともいえる4Cだが、かつてのアルファ・ロメオがイタリアを代表するレーシング、スポーツカーメイクスだった史実と照らし合わせれば「カーボンモノコックで当然」という見方もできるはず。

一連の「そうでない」アルファはメイクスの原初の精神を伝え続ける貴重なモデルでもあるのだ。

 

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