【小さいは正義!】ミニ・リマスタード日本導入 価格/サイズ/内装は? 新車のクラシックmini、デビッド・ブラウンから

公開 : 2020.08.03 07:50  更新 : 2021.10.11 09:33

英DBA社の「ミニ・リマスタード」を日本で撮影。新車で買えるクラシック・ミニで、販売拠点も発表されました。日本価格は1600万円クラスです。ハンドメイドの内装など、実車の写真をご覧ください。

リマスタードされたミニ サイズは?

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

今も日本で高い人気を保つクラシック・ミニ。

コンパクトなボディのキャビンに収まれば、4つのタイヤが手と足に直結しているかと思わせるダイレクトで痛快なドライブフィールは、一度乗ったら病み付きになる楽しさを備えていた。

DBAミニ・リマスタード・デイトリッパー
DBAミニ・リマスタード・デイトリッパー    上野和秀

しかし、歳を重ねて現代の安楽なクルマに慣れてしまうと、クラシック・ミニを再び楽しみたいと思っても、快適装備は一切ないことから躊躇してしまうだろう。

そこで注目したいのが、過去の名車に現代の路上に通用する最新技術、パフォーマンス、快適装備を与えた“リマスタードカー”である。

こうしたなか、イギリスでデビッド・ブラウン・オートモーティブ(以下DBAと称す)からリマスタードされたクラシック・ミニが2019年に送り出された。

そのボディサイズは、全長×全幅×全高が3055×1470×1330mmというお馴染みの小ささ。

なお、デビッド・ブラウンと聞くとニューポートパグネルのメーカーを建て直したあの方を思い浮かべようが、こちらは全くの別人である。

ミニ・リマスタード 内装写真

DBAミニ・リマスタードは単なる再生新車ではない。

ブリティッシュ・モーター・ヘリテージ社の手による新しいボディシェルは、AピラーやCピラーにあったパネルの合わせ部分は取り払われ、前後のオーバーフェンダーとサイドスカートを一体スムージング化。

DBAミニ・リマスタード・デイトリッパーの前席内装
DBAミニ・リマスタード・デイトリッパーの前席内装    上野和秀

あわせて各部の剛性を高めた専用のものが使用される。

エンジンは基本こそオリジナルのものを用いるが、新品パーツを使ってフルリビルトされると共に、キャラクターに合わせてチューニングされたものが搭載される。

トランスミッションは4速MTが標準だが、5速MTやオートマティックを選ぶことも可能。

何よりの特徴は現代のクルマと同等の信頼性・快適性を備えたことにある。今や欠かせぬ装備であるエアコンを始め、パワーステアリング、パワーウインドウ、集中ドアロックは標準装備。

上質なインテリアトリムや明るいLEDヘッドランプが備わるだけに、我慢なしにクラシック・ミニの世界を楽しめよう。

ボディカラーやインナートリムなどはオーナーと話し合いながらビスポーク・スタイルで決められ、ハンドメイドで入念に作り上げられることが最大のポイントである。

そのため、価格はオーダー内容によって変わるが、1600万円前後と高価だ。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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