【3億円超え 1万2100rpmまで回る】ゴードン・マレーT50 4.0Lコスワース製V12搭載

公開 : 2020.08.06 11:50

ゴードン・マレーT50が発表されました。超軽量ボディに、新しい自然吸気4.0Lコスワース製V12エンジンを搭載し、出力660psと回転数1万2100rpmを達成する、スーパーカーとなるそうです。

もくじ

T50スーパーカー発表
6つのエアロダイナミクス・モード
あらゆる点でF1より優れたクルマへ
超軽量ボディ
価値のあるドライビング・エクスペリエンス

T50スーパーカー発表

text:Steve Cropley(スティーブ・クロプリー)

ゴードン・マレーの、新しいV12エンジンを搭載したT50スーパーカーが、英国・サリー工場で発表された。

同じくマレーがデザインを手がけた、1992年型マクラーレンF1の「事実上の後継モデル」とされるこのロードカーは、来年後半に生産開始、2022年の初めに納車が始まる予定となっている。

ゴードン・マレーT50
ゴードン・マレーT50

マレーが「最も純粋で、最も軽く、最もドライバー重視のスーパーカー」と呼ぶこの新車は、ミドエンジン、フルカーボンファイバーの3人乗りとなる。

半世紀以上にわたるデザイン・キャリアを持つマレーの、記念すべき第50番目のモデルとして、T50と名づけられている。

1978年のF1シーズンのグランプリレースで、ブラバムBT46Bで初めて導入された、ダウンフォース重視の「ファンカー」テクノロジーの、更新バージョンを使用している。

T50は、回転数1万2100rpmを達成する、新しい660psの自然吸気4.0Lコスワース製V12エンジンを搭載し、ゴードン・マレー・オートモーティブ (GMA)によって構築される。

2017年、マレーは既存のデザイン事業と並行してこの会社を設立、T50の生産を発表している。

100台限定で生産され、税抜きの販売価格は236万ポンド(3億2700万円)とされている。

米国と日本をメインとする世界の自動車愛好家によって、すでにほとんどが売約済みとなっており、それぞれ60万ポンド(8300万円)のデポジットが支払われている。

詳細なスペック決定の際に75万ポンド(1億400万円)と、納車時にその残りが支払われることとなる。

記念すべき1台目のT50は、2022年1月にそのオーナーの手に渡る予定となっており、残る99台も年内に生産される予定となっている。

その後、25台のハードコアなサーキット・エディションが投入される。

カーレースへの参戦についてマレーは、現在進行中のロードカーに専念しており、また2022年以降のスポーツカーやGTレースの規制がまだ明確になっていないため、積極的には考えていないと語っている。

6つのエアロダイナミクス・モード

マレーがデザインチームのリーダーとなり、完全に社内でデザインされているこのT50は、マクラーレンの先代モデルと同様、後輪駆動で、ジェット戦闘機のようにキャビンの中央にドライバーシートが配置されている。

そのサイズ感は、ポルシェ911より小さく、アルパイン110よりも軽い、ミニ・カントリーマンに近い。

ゴードン・マレーT50
ゴードン・マレーT50

ドアミラーがカメラに置き換えられているため、1.85mの広めの車体幅にもかかわらず、タイトな場所でも走行がしやすくなっている。

コンパクトサイズ、先のとがったフロントパネル、ルーフに取り付けられたエアスクープ、ディヘドラルドア、サイドガラスへの「チケットウィンドウ」の採用など、F1とのデザインの共通点が多く見られるが、さらにコンパクトに見えるように尽力されている。

優雅なフロントエンドに対し、リアエンドには、大きなエグゾースト、エンジンンベイ・クーリングのための機能が重視されたメッシュ、巨大なボディ下のディフューザー、400mmのファンが備えられている。

48V電気システムからパワーを得るファンは、車体の下の空気の流れを急速に加速してダウンフォースを発生させる。

マレーは、これにより「ロードカーのエアロダイナミクスの常識を塗り替えます」と胸を張る。

ファン、ディフューザー、テールに取り付けられた2組のダイナミックなエアフォイルにより、非常に大きなダウンフォースが発生し、これまでのスーパーカーでは実現できなかったレベルのコーナリング・グリップが可能となる。

6つのエアロダイナミクス・モードがあり、そのうちオートとブレーキングの2つのモードでは、スピードとドライバーの操作に応じて、自動的に機能する。

そのほか、ハイダウンフォース、Vマックス、ストリームライン、テストのモードは、コックピットから選択が可能となっている。

ストリームラインとVマックスは似ているが、ストリームラインは、フルスピードでファンを作動させ、上面と底面のアクティブフラップを引き込むことにより、「仮想ロングテール」でエアロダイナミクスを作り出す。

Vマックスは、V12にクランクマウントされた30psの統合スタータージェネレーターを、フルスピードで実行し、3分間のバーストで追加のパワーを提供する。

スピードが240km/hを超えると、ルーフに取り付けられたインダクション・エアスクープが最大出力を約710psまで引き上げる。

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