【ずっと乗っていたい】メルセデス・ベンツGLE 400dクーペに試乗 高級モデルの新しい姿

公開 : 2020.12.10 10:25

高級車として新しい魅力を放つ、GLEクーペ。従来的なSUVとしての実用性は限られるものの、洗練性や動的性能、運転のしやすさなどはブランドらしく上質。現代のメルセデス・ベンツとしてのまとまりを、英国編集部は評価します。

もくじ

今後10年で純EVへと移行していく自動車
充実装備に広い車内空間
豊かなトルクが生む安楽な柔軟性
大きいメルセデスとして高められた訴求力
メルセデス・ベンツGLE 400dクーペ(英国仕様)のスペック

今後10年で純EVへと移行していく自動車

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
クーペボディの大型SUVも含めて、すべての高級車は今後10年のうちに、純EVへと移行していくはず。その変化の過程に立ち会えることは、とても興味深い。

エレガントなプレミアム・モデルは軽量になり、車高の低い滑らかなボディをまとうと考えるのは、当然のことだ。限られたバッテリーから、より長い航続距離を引き出すことにつながる。

メルセデス・ベンツGLE 400dクーペ(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLE 400dクーペ(英国仕様)

自動車が純EVへ切り替わるまでの、カウントダウンが始まった。津々浦々のショールームで、リセットボタンが押される。メルセデス・ベンツGLEクーペのようなモデルは、生き残れるだろうか。

ラグジュアリー・モデルを欲するユーザーは、GLEクーペの存続を望むだろう。英国編集部の反応とは裏腹に、大きなボディにカーブを描くルーフの載ったSUVの支持は小さくない。SUVなら、大きなバッテリーを搭載するのに充分な空間を確保できる。

新しいGLEクーペ、2代目が英国の道を走り出した。望めば、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)版を選ぶことも可能だ。ディーゼルPHEVのGLE 350deは、新しいパワートレインの先鋒を務めることになる。

ドライバーの乗り方次第では、最も燃費効率に優れるGLEとなる。30kWhのバッテリーを搭載し、EV状態での後続距離は96km。PHEVとして、かなり強い実力を備えている。

充実装備に広い車内空間

GLEクーペにPHEVは適さないと感じる向きには、今回試乗したGLE 400dクーペがある。6気筒ディーゼルエンジンを搭載し、英国ではトリムグレードに選択肢はなく、ヒッチメンバーを無料で装備できる。

標準装備は充実している。アウディやBMWなどのライバルより価格はやや高いものの、エアサスペンションに360度パーキングカメラ、ベンチレーション機能付きのフロントシート、ヘッドアップ・ディスプレイなどが自動的に付いてくる。

メルセデス・ベンツGLE 400dクーペ(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLE 400dクーペ(英国仕様)

もちろん、運転支援システムも標準。インフォテインメント・システムは最新で最上級のMBUXを搭載し、拡張現実を利用したナビも利用可能。スマートフォンのワイヤレス充電機能も付く。

サウンドシステムはブルメスター製。フル装備を好むラグジュアリー・モデルのオーナーには、喜ばれる内容だろう。

2代目GLEクーペは、先代より大きく、ホイールベースも伸びている。ボディ・サイズに余裕が出たことで、見た目の良い滑らかなプロポーションを獲得。車内空間も広がっている。メルセデス・ベンツには無骨なGクラスも存在するが、人の好みはそれぞれ。

車内は、リアシートでも身長の高い大人がくつろげるスペースがある。子供なら3人並んでも、まったく問題ないだろう。

インテリアデザインも、高級感が漂う。素材はどれもソリッドな上質さがあり、7万2000ポンド(972万円)のクルマにふさわしい。

リアハッチを開けば、トノカバー下でも充分な容量の荷室がある。クーペボディだから、ルーフラインは低く傾斜している。通常のGLEより、かさばる自転車などは積みにくい。