【ハイエースは新型近い!?】300系の日本導入はある? 日本で独自進化 これから先6代目はどうなるのか

公開 : 2020.12.26 11:07  更新 : 2021.10.11 11:30

ハイエースは日本人の生活にとって欠かせない存在です。海外で先行発売されている300系の日本導入を含めて、新型ハイエース(6代目)を考えます。

平日は「働くクルマ」として大活躍

text:Kenji Momota(桃田健史)

日本を代表する、商用車のロングセラー。トヨタ・ハイエースには様々な顔がある。

平日の、東名高速、関越道、東北自動車、常磐道、京葉道路から同流する首都高速の各路線。朝は上り路線、夕方から夜にかけては下り路線で「働くハイエース」を数多く見かける。

トヨタ・ハイエース
トヨタ・ハイエース    トヨタ

コロナ禍でも、都心のビル建設などが進んでおり、首都圏各所から建築、電気、水道などの専門家が「働くハイエース」で通勤しているのだ。

彼らは「現場」近くにある、1日最大料金が設定されている屋外駐車場にハイエースをとめる。作業を始めるのは午前8時過ぎが多いが、高速道路での朝の渋滞を避け、また駐車場を確保するため午前7時頃には「現着」するのが常識だ。

ルーフキャリアに固定した脚立を下ろしたり、荷室後部に設置した各種専門工具の使用準備をしたり「移動作業部屋」となる。

こうした「働くハイエース」は単なるトランスポーター(移動車)ではなく、現場近くの休憩所として、昼休みと中休みでの「つかのまの憩いの場」となる。

またスマホやノートパソコンを使った業務連絡や業務報告をおこなう、事務処理に対応した「移動オフィス」としても活用される。

そうした「働くハイエース」でも様々なグレードが選ばれている。

ハイエース、車内アレンジに独自性

「働くハイエース」の基本は、コスパを最優先して、ロングバン・標準ボディ・標準ルーフの「DX」。樹脂製の黒バンパーが目印だが、上位グレードの「スーパーGL」をイメージして、カラードバンパーなどをオプション装備を施した「GLパッケージ」を選ぶ人もいる。

もちろん「スーパーGL」を働くクルマとして、また日常使いとして活用している人も多い。

トヨタ・ハイエースのインテリア一例。
トヨタ・ハイエースのインテリア一例。    トヨタ

こうした4ナンバー車に加えて、1ナンバー車となるがロングバン・ワイドボディ・ミドルルーフの「スーパーGL」の需要も確実に増えている。

商業車、作業車としてだけではなく、周知の通り「楽しむハイエース」という乗用で利用する人も多い。

まず、近年ではキャンプブームが再燃しており、キャンパーのベース車として専門業者が様々なアレンジした完成車として仕上げるケースが増えている。

メーカー系列でのオプション設定としては、トヨタカスタマイズ&ディベロップメント社のモデリスタブランドとして、mRT(マルチ・ロール・トランスポーター)がある。

荷室床の加工や、トリム仕様、また折り畳み式の簡易ベッドを装着するコンプリートカーだ。

この他、ユーザーがホームセンターや100円ショップで加工用素材を見つけ、独自に車内をDIYするケースも多い。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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