【クラストップの質感】新型日産キャシュカイ インテリアを一部公開 上級装備を多数採用

公開 : 2020.12.10 06:05

ハイブリッドとeパワーのみ設定

パワートレインはすべてハイブリッド化されている。標準は、12Vのマイルド・ハイブリッドシステムを組み合わせた1.3Lターボガソリンだ。日産は、48Vよりも、12Vの方が「費用対効果の面で最良」だとしている。

MT、前輪駆動のモデルは140ps、CVT搭載モデルは157psを発揮。四輪駆動のCVT搭載モデルが最上位となる。

日産キャシュカイのティザー画像
日産キャシュカイのティザー画像    日産

先代モデルではDCTを搭載しているが、新型ではCVTが採用された。CVT特有の低速域の滑らかさと、トランスミッションの「ゴムバンド」効果を軽減するための疑似変速機能を組み合わせ、両方のメリットを備えている。

また、販売台数の大半を占めると予想される、eパワーも用意されている。現段階では詳細は不明だが、前輪駆動のみで190psを発揮するという。

eパワーは内燃機関を発電機として使用してバッテリーを充電し、そのバッテリーがインバーターを介して電気モーターを駆動する。これによりEVと同じような走行を可能にしている。日本国内でも人気があるが、日産は「欧州の状況に合わせて」開発したという。

運転支援システムとして、より高度なプロパイロットを装備。センサーが改良されており、例えば、目の前を走るクルマだけではなく、その前方のクルマにも追従できるようになっている。

自動ブレーキは対応する速度域が拡大されたほか、レーンキープは動作がより自然なものとなり、最大0.2Gのコーナリングフォースでの自動ステアリングが可能となった。

また、自動的に法定速度を維持したり、コーナーやジャンクションなどで減速したりするシステムも備えている。

全車にLEDヘッドライトを標準装備。車載システムの詳細は未発表だが、無線アップデート機能が搭載される予定だ。

商品企画責任者インタビュー

日産欧州法人の商品企画責任者マルコ・フィオラバンティにインタビューを行った。

なぜ新型キャシュカイにはディーゼルが設定されないのでしょうか?現行モデルではパワートレインの中核をなすものだったはずです。

「地域的に、すでにディーゼルの展開を段階的に終了させる意図を伝えています。今日でもシェアの一部を占めていますが、わたし達は、お客様にはガソリンとハイブリッドが最適だと確信しています」

マルコ・フィオラバンティ
マルコ・フィオラバンティ    日産

「eパワーは通常のディーゼルよりもはるかに優れたパフォーマンス、洗練されたデザイン、同等の経済性、運転のしやすさを実現しています」

プラグイン・ハイブリッド(PHEV)の計画はありますか?

「わたし達が提供するものではありません。わたし達は、eパワーがPHEVよりも親しみやすさと低コストを実現できると確信しています」

ルノーのように、クーペバージョンを導入する予定はありますか?

「今は(クーペスタイルのキャシュカイの)必要性を感じていません。キャシュカイのユーザー層は非常に広く、標準的なクルマをダイナミックでエレガントなものにできたと考えています」

パフォーマンス重視のニスモバージョンが登場する可能性はあるのでしょうか?

「それについては、今日は何も伝えられませんが、キャシュカイは欧州でキーとなるモデルであり、常にさまざまな可能性を探っています。これで終わりではなく、スタートです。ライフサイクルはこれまでよりも長くなるでしょうし、サプライズもあるでしょう。見守っていてください」

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