【何モノ?】中国製VW「わざわざ」日本で販売する背景 好きが高じて

公開 : 2021.01.23 05:45  更新 : 2021.01.24 10:31

中国製のフォルクスワーゲンを日本で販売する「上海ドイツ国民自動車株式会社」に、その背景を聞きました。

中国製フォルクスワーゲン日本に輸入

text:Kumiko Kato(加藤久美子)
photo:Hiroto Kato(加藤博人)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

昨年12月初旬、突如として「上海ドイツ国民自動車株式会社」という不思議な名前の会社がネットの広告に現れるようになった。

公式サイトを見てみると、「Car Import Agency 中国生産フォルクスワーゲン輸入代行サービス」と記されている。

「上海ドイツ国民自動車株式会社」が輸入したフォルクスワーゲン・ラマンド。
「上海ドイツ国民自動車株式会社」が輸入したフォルクスワーゲン・ラマンド。    加藤博人

中国製VW車を日本に輸入して日本の一般ユーザー向けに販売する会社のようだった。

これまでも純中国メーカーのクルマや日欧米+民族系合弁メーカーを含めて、中国で製造され輸入したクルマを「研究用」として販売する業者は存在していたが、日本での登録は現実的ではないとされていた。

それが、同社では上汽大衆(上海VW、SAIC)中国で生産される20車種を輸入して日本で登録(=公道走行可)できるという。

VWの最上級セダン「フィデオン」や中国におけるトップセラー車「ラヴィーダ」など、日本や欧州では販売されていない中国専用車種や、ティグアン/パサートのハイブリッドモデル、ラヴィーダの純電車など新能源車(新エネルギー車)もラインナップしている。

以下がその車種である。

セダン

フィデオン/パサート/ラヴィーダ/ラマンド/ラヴィーダ デパート/サンタナ

ハッチバック

ラヴィーダ・ヴァリアント/サンタナ・ヴァリアント/ポロ・プラス

SUV

ティグアンX/テラモント/テラモントX/ティグアンL/タル/Tクロス

MPV

ヴィロラン/トゥーランL

新エネルギー車

ティグアンEハイブリッド
パサートEハイブリッド
Eラヴィーダ(純電車)

なぜ中国製VWを輸入? 聞いてみた

日本の輸入車ディーラーで発注業務などをおこなっていた経験を持つ、上海ドイツ国民自動車株式会社代表の綱島宏奈さんに経緯を聞いてみた。

――なぜ中国製VWの輸入を?

上海ドイツ国民自動車株式会社代表の綱島宏奈さんが中国製VWの輸入を始めたのは「好きだったから」
上海ドイツ国民自動車株式会社代表の綱島宏奈さんが中国製VWの輸入を始めたのは「好きだったから」    加藤博人

「最初はドイツ車が好き、とくにVWのセダンが好きという個人的な趣味から始まりました」

「弊社のデモカーでもあり、登録第1号となったラマンドは高めのデッキと短めのボディというシルエットがキレイで一目ぼれでした」

「最初は自分で買って乗るつもりだったのですが無事、ナンバーが付いた際、中国製乗用車にナンバーが付くのは非常に数少ない例だと聞きました」

「おそらくラマンドは日本初の車種だと思います。そこで、会社を起こして輸入業務をやってみようかと思い立ちました」

「また、VWはドイツメーカーの中でも比較的早い時期から世界に工場を持ちドイツ以外の工場で製造された車両が日本市場へも輸入されています」

「中国国内の工場は2010年代に入りVWグループの中でも最新の設備にアップデートされたMQB/MLBプラットフォームの車両を製造しており、大幅な品質アップを実現しています」

「VWの取り扱い車種/グレードが他国に比べて少ない日本市場において、実用性とドイツ車の走行性能を兼ね備えた素晴らしいVW車のニーズは高いと考えました」

「外観にも個性があり他車と差別化が容易でありながら技術的にはドイツ純正モデルと同一で信頼性と整備性が高いという点も魅力があります」

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