【偉大なる自動車旅行】一生に一度は走りたい道 18選 グランド・ツーリング

公開 : 2021.02.03 06:05

ダカール・ラリー

元々はパリからダカール(セネガルの首都)まで開催されていたが、モーリタニアの治安問題のため、2009年から2019年までは南米で、2020年はサウジアラビアで開催されることになった。このような不都合はあっても、ダカールは世界で最も挑戦的な冒険の1つであることに変わりはない。2020年は全長7725km、そのうち4800kmが特別ステージとなった。レースの大半は砂の上で行われる。

ダカールをこれほどまでに冒険的なものにしているのは、砂や暑さだけではなく、参加する前に何年も前から準備をしなければならないからだ。完走するためには肉体的、精神的、機械的に粘り強さを求められる。準備が十分でなければ、表彰台を目指すことはおろか、完走することもできない。

ダカール・ラリー
ダカール・ラリー

ノース・コースト500

スコットランドには素晴らしいドライビングロードが多い。ノース・コースト500(NC500)は、その多くをまとめて味わうことができる。全長830km、道中にはあらゆるタイプの道路や風景があり、数日かけてぶらぶらと歩くのも、短時間で走り切るのも醍醐味だ。いずれにしても、ドライバーにとっては天国のような場所であり、途中で泊まることができる高級ホテル(中には城もある)も充実している。

インバネスを発着点とするNC500はもともと存在したが、スコットランドの「ルート66」として構想されたのは2015年のことだった。夏の観光客の渋滞を避けるためには、訪れる時期を計画することが大切。しかし、オフシーズンは天国だ。

ノース・コースト500
ノース・コースト500

ステルヴィオ峠

多くの自動車会社が新型車のブレーキをテストするためにステルヴィオ峠を使用している。それだけ伝えておけば、イタリアのオルトラーアルプスにある75kmの峠道がどのようなものか想像できるだろう。下り坂では、ブレーキの弱点をあぶりだす48本のヘアピンカーブがあり、上り坂ではアルプスで2番目に高い峠を登るのだ。

世界で最も偉大なドライビング・アドベンチャーの1つであるステルヴィオに挑戦することは、非常に人気のある娯楽となっているので、早起きして行列をかわすことをお勧めする。景色を見るだけでも価値がある。

ステルヴィオ峠
ステルヴィオ峠

エア・ハイウェイ

オーストラリア南西部のナラボー平原を横断して、アデレードとパースを結ぶ全長1650kmのエア・ハイウェイ(Eyer Highway)。基本的には直線の高速道路だが、その長さと気温の高さから、世界で最も過酷な道路の1つに数えられる。また、世界で最も長い直線道路の1つでもあり、145kmにわたって一度も曲がることなく走り続けることができる。

エア・ハイウェイの全区間が舗装され、埃をかぶっていた道をアスファルトが覆うようになるまでには、1970年代半ばまでかかった。サービスステーションは遠く離れているので、クルマが故障した場合に備え、出発する前に誰かに行程の詳細を伝えておいて、目的地に着いたら知らせることをおすすめする。

エア・ハイウェイ
エア・ハイウェイ

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