【正式発表は2月末】メルセデス・ベンツCクラス・プロトタイプ 助手席試乗 継承と洗練

公開 : 2021.02.13 08:25

開発の進む新型メルセデス・ベンツCクラス。偽装された試作車の助手席試乗でも、上質で魅力あふれるサルーンだということが伝わる仕上がりのようです。

もくじ

見慣れた雰囲気ながら全長は65mmプラス
Sクラスと同じプラットフォーム
PHEVのバッテリー容量は倍増
さらに上質さを引き上げるという課題

見慣れた雰囲気ながら全長は65mmプラス

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
現行の4代目となるメルセデス・ベンツCクラスは、これまで250万台以上を販売してきた。新しいW206型の開発で、支持されてきた特長から大きく外れるわけにはいかない。

今回試乗した5代目のプロトタイプには軽い偽装が施されていたが、それを示すように、現行型との共通性は見た目からも観察できる。正式発表は2月下旬へと迫っている。

5代目 次期メルセデス・ベンツCクラス・プロトタイプ
5代目 次期メルセデス・ベンツCクラス・プロトタイプ

キャビンがボディ後方に位置するプロポーションは、トラディショナルなFRレイアウトを強調するよう。ボディパネルやライト類のデザインは一新しているにも関わらず、スタイリングには見慣れた雰囲気が漂う。

新しいと感じる部分は、Cクラス共通で与えられるボンネット中央の膨らみ、パワードーム。フェンダーアーチは大きくなり、フロントトレッドは現行型より広げられている。

過去3世代に渡ってCクラスに関わってきた、開発部門トップのクリスチャン・フリューが今回のドライバーを務めてくれた。筆者は助手席で大人しくしていることにする。

全長は、4ドアサルーンで4代目より65mm長くなっているという。10mmがフロント・オーバーハング、30mmがホイールベース、25mmがリアのオーバーハングに宛てられているとのこと。これにより、Aクラス・サルーンとの見た目の差別化を強めている。

Sクラスと同じプラットフォーム

インテリアに目を向けると、ダッシュボードのデザインは新しいSクラスの影響を受けたように見える。メーターパネルには大きなモニターが充てがわれ、センターのタッチモニターも大型化。エアコンの送風口は、設定によって青や赤にほんのり光る。

拡張現実ディスプレイなど、新しい機能は最新のMBUXシステムによって制御。無線でのソフトウエア・アップデートにも対応する。

5代目 次期メルセデス・ベンツCクラス・プロトタイプ
5代目 次期メルセデス・ベンツCクラス・プロトタイプ

一部が隠されているものの、すべてが現代的で質感も極めて高いと感じた。肌触りの柔らかい素材が要所要所に用いられ、あまり目が届かないような場所でも、安っぽいプラスティックは採用されていない。

実際に押せるスイッチ類は、一見したところダッシュボードには見当たらない。唯一、ハザードランプだけのようだ。

車内空間は広々している。「パッケージングも改善されています」。とフリューが説明する。リアシート側の足元空間は25mm長くなり、頭上空間は13mm増えているという。

新しいCクラスがベースとするのは、モジュラー・リア・アーキテクチャ。驚くことに、大きなSクラスと同じプラットフォームとなる。しかし、Sクラスではアルミニウムが多用されるが、Cクラスでは高張力鋼板が多く用いられている。

エンジンには、まったく新しい電圧48Vの電動システムが搭載される。選択肢は、マイルド・ハイブリッドの直列4気筒ユニットに絞られる。新しい直列6気筒ユニットは長さがあり、今以上に大きなエンジンルームが必要になるためだ。

関連テーマ