新型 ホンダCR-V(2) 気張らなければサイレント&スムーズ 選びたいと思える仕上がり
公開 : 2025.12.04 18:10
ホンダCR-Vが6代目に 2速ATを得たハイブリッド e:PHEVは最長80kmを電気で走行可 広い車内にシビックと共有のダッシュボード 気張らなければサイレント&スムーズ UK編集部が試乗
もくじ
ー気張らなければサイレント&スムーズ
ー183psは変わらず 静寂性と快適性で優れるe:PHEV
ー落ち着いた乗り心地 シャシー・バランスは優秀
ー多くの人が選びたいと思える仕上がり
ーホンダCR-V e:PHEV アドバンス・テック(英国仕様)のスペック
気張らなければサイレント&スムーズ
6代目となった、ホンダCR-V。ハイブリッドのe:HEVでも、プラグイン・ハイブリッドのe:PHEVでも、走りは滑らかで心地良い。
パワートレイン自体は、シビックやZR-Vでおなじみの構成。だがエンジン側に2速ATが組まれ、アクセルペダルを傾けていくと変速を感取できる。

e:HEVの加速感は、概ねシビックと変わらない。軽負荷時は駆動用モーターが走行をまかない、2.0L 4気筒自然吸気エンジンは発電に徹する。CR-Vでは低速域でも駆動をアシストする場面はあるものの、通常はとても静かに仕事をこなす。
80km/h前後からエンジンが主役へ切り替わるが、ノイズは大きめ。少し息苦しく聞こえるのが惜しい。だが気張らなければ、サイレント&スムーズな高速移動を続けられる。
183psは変わらず 静寂性と快適性で優れるe:PHEV
プラグイン・ハイブリッドのe:PHEVでも、駆動用モーターの最高出力は183psで変わらず。エンジンや2速ATの仕様に変更もなく、違いは駆動用バッテリーが大きくなる程度。100ps以上パワフルな、トヨタRAV4ほどの勢いはない。
0-100km/h加速は9.4秒で、e:HEVに0.1秒遅れる。とはいえ、トルクは34.5kg-mと太く、ファミリー・クロスオーバーとして動力性能に大きな不満はないはず。

車重は1916kgあるが、e:HEVよりバッテリーが大きいぶん、長い時間を電気だけで力強く走れる。エンジンが休止できる時間も増え、静寂性と快適性では優れる。
e:HEVの燃費は平均15.4km/Lで、もう少し伸びて欲しいところ。対してe:PHEVでは、駆動用バッテリーがフル充電で、電気だけで走れる予想距離は66kmが示された。バッテリーを使い切った状態での燃費は、17.3km/L。非力感は殆どなかった。
落ち着いた乗り心地 シャシー・バランスは優秀
サスペンションは、e:HEVには周波数感応ダンパーが標準で、e:PHEVではアダプティブダンパーが標準。どちらも、乗り心地は落ち着いている。荒れた路面では優れた衝撃吸収性を発揮し、大きな段差もしっかり受け流してくれていた。
ただし、スポーティな印象は薄い。ボディロールは抑制されていても、ボディサイズを実感してしまう。ステアリングは適度に重く、切り始めに戻されるような抵抗感がある。フィードバックはほぼなく、フロントタイヤのスキール音で限界を知るタイプだ。

カーブへ積極的に飛び込むと、アンダーステア。もう少しフロントのグリップ力が高ければ、運転する自信を抱きやすいと思う。とはいえ、このクラスのクロスオーバーとして、シャシーのバランスは素晴らしい。制動力も、ブレーキペダルで調整しやすい。
試乗車には制限速度警告機能が備わったが、アラームは控えめ。オフにしたいと思うほど、うるさくは感じなかった。



























































































































