ルノー4に対抗 個性派クロスオーバー、キア『EV2』来月発表予定 箱形ボディに独特なライトを採用

公開 : 2025.12.04 17:05

キアは1月9日開催のブリュッセル・モーターショーで新型『EV2』を発表する予定です。ルノー4に対抗するコンパクトな電動クロスオーバーで、キアらしい斬新なスタイリングを採用。欧州市場に特化した設計です。

欧州に特化した電動クロスオーバー

キアは、1月に新型クロスオーバー『EV2』を発表する予定だ。エントリーレベルのフル電動モデルで、ルノー4などに対抗する。

新型EV2は、1月9日開催のブリュッセル・モーターショーでデビューを飾る。キアは同ショーで、『EV3』、『EV4』、『EV5』の最上位グレードとなるGTバージョンも同時に発表する。

今年初めに公開された『EV2コンセプト』
今年初めに公開された『EV2コンセプト』    キア

今回公開された予告画像を見る限り、EV2は角張ったフォルムを採用するようだ。フロントとリアのライトデザインは、他のモデルとは異なる独特のもので、特にリアバンパー下部に配置されたテールランプが目を引く。

これらのデザインは、今年初めに公開された『EV2コンセプト』をベースに、若干進化したものだ。

パワートレインの詳細はまだ明らかにされていないが、キアのEVラインナップ共通のモジュラー式E-GMPプラットフォームを採用する。したがって、EV3と同様の仕様となる見込みだ。EV3は最高出力204psのフロントモーターを搭載し、58.3kWhまたは81.4kWhのバッテリーを選択可能で、最大航続距離は600km(WLTP)とされる。

インテリアもEV3と同様で、12.3インチのドライバーディスプレイ、12.3インチのセンタータッチスクリーン、5.3インチのエアコン操作用ディスプレイを備える。

EV2は欧州で設計・開発され、スロバキア工場で生産される。欧州市場のユーザーの嗜好やトレンドを強く意識したモデルと言えるだろう。

キア欧州部門の責任者であるマルク・ヘドリッヒ氏は、EV2について「キアの大型EVの革新性と精神を受け継いでいる」と述べ、「欧州全域における責任あるモビリティの未来形成において中核的な役割を果たすでしょう」と期待感を示した。

価格と仕様詳細は、1月に明らかにされる。参考までに、EV2の競合車種であるルノー4の英国価格は2万6995ポンド(約555万円)からとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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