【世界で最も売れているホンダ車】6代目『CR-V』来年2月日本販売開始!激戦区CセグSUV市場で王者を目指す

公開 : 2025.12.04 11:00

ホンダは6代目となるCセグメントSUV『CR-V』の先行予約を開始しました。1995年10月の初代からちょうど今年で30周年となる、世界で最も売れているホンダ車です。新型の概要を篠原政明が解説します。

初代発売から30周年に6代目を日本投入

12月4日、ホンダはCセグメントSUV『CR-V』の新型を2026年2月から発売予定と発表し、12月5日から先行予約を開始する。

1995年10月に初代が発表されたCR-Vは、今年で30周年を迎えた。2025年8月にはグローバル累計販売台数で1500万台を突破。実は世界で最も売れているホンダ車は、このCR-Vだ。

ホンダはCセグメントSUV『CR-V』の新型を2026年2月から発売予定と発表。
ホンダはCセグメントSUV『CR-V』の新型を2026年2月から発売予定と発表。    平井大介

今回発表される新型は6代目となるが、既に北米や中国、アジアなどでは2022年から販売されている。また、昨年には充電機能を備えた燃料電池車の『CR-V e:FCEV』が日本でもリース形式で販売された。今年のジャパンモビリティショー2025(以下JMS)では、近日日本発売予定としてこのCR-Vが出展されたが、初代発売より30年の記念すべき年に、満を持して新型CR-Vの日本投入が発表されたというわけだ。

日本仕様は、JMSで展示されていた『RSブラックエディション』と『RS』の2グレード。なお、ここで『日本仕様』と記したのは、新型CR-Vはタイ生産モデルとなるからだ。内外装や装備など、タイ仕様のRSに準じたものと、これをベースに日本専用の加飾を採用したRSブラックエディションでの展開となる。

なお、現段階では内外装のデザインやパッケージが中心で、パワースペックの詳細は公表されていない。

ターゲットは、ミニバンを卒業してミドル以上のサイズ感や上級感を求めるユーザー、あるいはSUVを乗り継いできたがタフさよりゆとりや洗練を求めるユーザーとされる。

目指したのは『CセグメントSUVの王者』

新型CR-Vの外寸は、全長4700mm(先代+95mm、以下同じ)、全幅1865mm(+10)、全高1680mm(FF、±0)、ホイールベースは2700(+40)mm。『考えずに使える』をパッケージのコンセプトとして、先代より少しサイズアップさせて前後ディスタンスを広く取り、またAピラーやドアミラーの位置と隙間、フードの見え方など、安心、快適な運転に直結する骨格を構築している。

ステアリング角度を先代から3度寝かせてセダン的な操作を可能にし、リアシートは190mmの前後スライドと8段10.5度のリクライニングが可能。ラゲッジルームも586Lの大容量で、9.5インチのゴルフバッグなら4個、25インチのスーツケースも4個積載可能だ。

1995年に初代が登場したCR-Vは今年が30周年となる。奥に写っているのが記念ロゴ。
1995年に初代が登場したCR-Vは今年が30周年となる。奥に写っているのが記念ロゴ。    平井大介

このパッケージを生み出したスタイリングは、水平基調のシンプルな造形の中に、力強さと洗練、上質、大人らしさを凝縮して表現したものだ。目指したのは『CセグメントSUVの王者』。ワイド感を強調する薄型のヘッドランプはマルチファンクションタイプで強い存在感を主張し、テールランプはCR-Vの象徴である縦型を踏襲しつつ、リッドランプやライセンス位置を情報に配して、上質感とどっしりとした安定感を高い次元で両立している。

RSはロアーガーニッシュやドアハンドルをボディ同色とし、切削クリア×ベルリナブラックのホイールを装着。RSブラックエディションはロアーガーニッシュとドアハンドルはピアノブラックに、ホイールはダーク切削クリア×ベルリナブラックと、外観上でも差別化が図られている。

ボディカラーは5色を設定。JMS展示車のスレートグレーパールと、ブレイジングレッドパールが訴求色だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

新型 ホンダCR-Vの前後関係

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