【CEV補助金追加】大幅値下げのテスラ・モデル3 リーフと比べてもお得といえるワケ 

公開 : 2021.04.01 05:45  更新 : 2021.10.22 10:12

値下げされたモデル3「楽しい選択肢」

テスラのような電気自動車では、いわゆるリセールバリューが気になる。

リチウムイオン電池の劣化もあり、電気自動車は概して中古車価格が安く、購入して数年後に売却する時の価値も下がりやすい。

テスラ・モデルS
テスラ・モデルS

例えばリーフXの場合、先代型の5年落ちになる2016年式は、走行距離が2万km前後の車両で中古車価格は90~120万円だ。新車価格は320万円前後だったから値落ちが大きい。

現行リーフXの3年落ちとなる2018年式は、走行距離が1万km前後の車両で、中古車価格は180~200万円だ。新車価格は380万円に達するから、これも値落ちが大きい。

そこでテスラの中古車をチェックすると、現時点では流通台数が少ない。

テスラの生産台数は2015年が5万台、2017年は10万台だったが、2020年は50万台まで急増した。電気自動車では1種のブランドになったものの、生産台数は近年になって急増したから中古車の流通台数は限られるのだ。それでも2018年式のモデルSが600~700万円で販売されている。

以上のようにテスラは、サービスセンターが近くにあるユーザーでないと購入しにくいが、モデル3の価格は割安だ。

リーフとの比較からも分かるとおり、動力性能と1回の充電で走行できる距離を考えると、格安ともいえるだろう。新たな補助金もスタートして、ますます求めやすくなった。

新しい運転感覚やカーライフを楽しみたい、クルマで冒険をしてみたいユーザーにとって、値下げされたテスラモデル3は興味深い選択肢だと思う。面白い経験ができるかも知れない。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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