【定番キャンパー】ハイエース標準ボディ 夏場のクーラー使用、電装強化で対策 ジャパンキャンピングカーショー2021

公開 : 2021.04.21 06:45  更新 : 2021.10.11 11:29

夏場のキャンピングカーの高温対策。よく冷えるクーラーと安定した電源がキモです。ハイエース・ナローボディ向けの、スペース効率に優れたパッケージに注目します。

定番シリーズ コンパスの最小モデル

ハイエースのナローボディ(標準ボディ)をベースにしたキャンピングカー「コンパス・ビッツ」が、ジャパンキャンピングカーショー2021に展示された。

コンパス・ビッツは、ホワイトハウス社のコンパス・シリーズの中では最小のモデル。

ホワイトハウス社のコンパス・ビッツ(全長×全幅×全高:4690×1735×2090mm/就寝定員:5名)。
ホワイトハウス社のコンパス・ビッツ(全長×全幅×全高:4690×1735×2090mm/就寝定員:5名)。    高桑秀典

ハイエース・ロングバンDXをベースに、全長×全幅×全高が4690×1735×2090mmというサイズを活かし、狭い道・市街地も気軽に乗りこなせる。

ボディ側面には、「Li-ion camper / The power of li-ion batteries」という鮮やかなグラフィックが。この車両は、リチウムイオン・バッテリーを搭載する仕様なのだ。

車載クーラー リチウムイオン・バッテリーで

車内を覗くと、テーブルを挟んで4人が向き合えるリビングが乗員を迎える(デイモード)。

車体後部に陣取る最大1680×1200mmの常設ベットは、小柄なユーザー向きとなるが、ナイトモードにアレンジしたシートと組み合わせれば、広いフラットスペースが出現。

ハイエース・ナローボディがベースのコンパス・ビッツ。シートアレンジをデイモードにした室内の様子。
ハイエース・ナローボディがベースのコンパス・ビッツ。シートアレンジをデイモードにした室内の様子。    高桑秀典

ポップアップ・ルーフのベッドを含めて、大人3名+子ども2名が車中泊することができる。

注目は、車載クーラーの「クールスター」を装備していること。

DC12V/24Vでダイレクトに駆動するため、エネルギーロスが少なく、家庭用クーラーでいうところの6畳ほどのキャパシティを持つ。

電装強化に加え、スペース効率もアップ

夏場の長時間にわたる冷房使用に備え、リチウムイオン・バッテリー(オフグリッドソーラーのSuper B)を装備。

充電効率が高い充電器「CTEK」+「スマートパス(パワーマネジメント・システム)」を組み合わせたパッケージで、電装まわりを強化した。

コンパクトな車載クーラー「クールスター」を駆動するのは、スペース効率にも優れたリチウムイオン・バッテリーだ。
コンパクトな車載クーラー「クールスター」を駆動するのは、スペース効率にも優れたリチウムイオン・バッテリーだ。    高桑秀典

安定した12Vの供給とともに、大幅なレイアウト変更なしで車載クーラーの搭載を実現したわけだ。

車内空間を無駄なく使いたいナローボディ・ユーザーには、スペースを抑えられるリチウムイオン・バッテリーの活用は有効で、ホワイトハウスでは「超効率電源」と銘打ってこのパッケージを売り出している。

コンパス・ビッツの税込み価格は、498万800円。

クールスター・リチウムシステム(119万900円)、外装をモディファイするGLパッケージ(11万円)など、多様なオプションを盛り込んだ展示車の価格は、721万2700円だ。

使い勝手にすぐれたナローのハイエース・キャンパーは様々なモデルが存在する。自分のライフスタイルに合った1台を見つけてみよう。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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