【世界記録に自信あり】ヘネシー・ヴェノムF5 空力開発完了 最高速度500km/h目指す

公開 : 2021.04.21 18:05

ヘネシーは、1817psのV8 OHVを搭載し、市販車最速を目指すヴェノムF5の開発を進めています。

もくじ

半分の出力で320km/hオーバー
ヘネシーのエンジン技術を全投入
空気抵抗とダウンフォースのバランス

半分の出力で320km/hオーバー

text:Mike Duff(マイク・ダフ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

米国のヘネシーは、市販車として最高速度記録となる500km/hの達成を目指して、ヴェノムF5の空力開発を完了した。

チーフ・エンジニアのジョン・ハインリシーが率いる空力開発プログラムは2月に開始された。F5は6.6LのツインターボV8の出力が900psに制限されていたにもかかわらず、320km/hを超えた。これは、本来発揮されるべき1817psの半分だ。

ヘネシー・ヴェノムF5
ヘネシー・ヴェノムF5    ヘネシー

次の開発段階では、夏の間にハンドリングに重点を置き、秋には加速、高速安定性、ブレーキに取り組む予定だ。ヴェノムF5は、5月22日にアメリア・アイランド・コンクール・デレガンスで一般公開される。

ハインリシーは次のように述べている。

「わたしは40年以上にわたって高性能車を開発してきましたが、ヴェノムF5に勝るものはありません。驚異的なパワーとスピードを巧みに操りながら、優れたハンドリングを持つワールドクラスのハイパーカーをお客様にお届けするというミッションに向けて、わたし達は素晴らしい前進を遂げています」

「開発プログラムのすべての部分で、今年末にお客様への納車が始まる前にヴェノムF5を最高の状態に仕上げることに焦点を当てています」

創業者兼CEOのジョン・ヘネシーによると、生産予定の24台のヴェノムF5は、ほぼすべてが販売されたとのことだ。

ヘネシーのエンジン技術を全投入

ヴェノムF5は、ヘネシー初のフル自社開発のハイパーカーだ。2018年に初めて公開されたカーボンボディのF5は、ロータス由来のシャシーではなく、自社製プラットフォームを使用することで、2011年のヴェノムGTと差別化されている。AUTOCARは以前、米国への出荷を前に、英国で初めて完全に組み立てられた車両を目撃した。

ヘネシーは、その巨大なエンジンパワーと1360kgの乾燥重量の組み合わせにより、世界最速の公道走行可能なクルマとなる可能性があるとしている。ヘネシーの予想では、0-100km/h加速が2.6秒、0-200km/h加速が4.7秒、0-300km/h加速が8.4秒となっている。

ヘネシー・ヴェノムF5
ヘネシー・ヴェノムF5    ヘネシー

車名の「F5」は、ハリケーンの強さを示す藤田スケールの最高ランクにちなんで名付けられた。英国のKSコンポジット社製のカーボン製モノコックを採用しており、これ単体での重量はわずか86kgに抑えられている。

チューブ状のアルミニウム製サブフレームには、テキサス州のヘネシーで製造された6.6L OHVのV8エンジン「フューリー」が搭載されている。鋳鉄エンジンブロック、アルミニウム製ヘッド、鍛造コンロッドとピストン、ビレットスチール製のクランクとカムシャフトを備えている。

これに、3Dプリントで作られたコンプレッサー・ハウジングを備えたボールベアリング・ターボチャージャーを2基搭載し、最大1.58barのブーストをかけることができる。

ヘネシーは、8000rpmで発揮されるピークパワーに加えて、164.6kg-mのピークトルクを発揮し、2000rpmから8000rpmまでの間に少なくとも138kg-mのトルクを得ることができるとしている。

ジョン・ヘネシーによると、プッシュロッド・エンジンを採用した理由は、小型で低重心であることに加えて、ヘネシー・パフォーマンス・エンジニアリング社のパワー技術によるものだという。同社は、C8シボレー・コルベットのアップグレード用に、1200psのツインターボを提供している。

ヴェノムF5のパワーは、CIMA製の7速シングルクラッチ・オートマチック・トランスミッションとリミテッド・スリップ・ディファレンシャルによって後輪に伝達される。

 

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