【米国製キャンパーバン】“アメリカの匂いがする”モーターホームで、ワンランク上の車中泊

公開 : 2021.05.26 06:45  更新 : 2021.10.11 11:31

米国製のキャンピングカーに注目。ウィネベーゴの自走式モデル「ソリス」は、ハイエース・キャンパーからのステップアップを考える人の視線も集めています。

ウィネベーゴ・ソリス59Pとは

text&photo:Hidenori Takakuwa (高桑秀典)

神奈川県で開催されたキャンピングカーフェア in 相模原の会場で、アメリカNo.1モーターホーム・メーカーであるウィネベーゴ社の日本正規代理店、ニートRVのブースを訪問。

そこに展示されていたのが「ウィネベーゴ・ソリス」である。このモデルは、FCAラム・プロマスターベースのキャンパーバンだ。

ウィネベーゴの自走式モデル「ソリス59P」。ボディサイズは、全長598×全幅207×全高269cm。(神奈川キャンピングカーフェア in 相模原)
ウィネベーゴの自走式モデル「ソリス59P」。ボディサイズは、全長598×全幅207×全高269cm。(神奈川キャンピングカーフェア in 相模原)    高桑秀典

最高出力280psを発生する排気量3600ccのV6ペンタスター・エンジンに6ATを組み合わせ、フロアプランは「59P」と、エクステンデッド・ホイールベース「59PX」の2種類を用意。今回撮影できたのは59Pである。

左ハンドル仕様で、端々からアメリカの匂いがするソリスは、リンカーンのナビゲーターあたりのアメ車を所有していてモーターホームのことが気になりだした人や、トヨタのハイエースなどからのステップアップを考えている人が注目しており、幅広い層がターゲットとなる。

ウィネベーゴは1958年創立の老舗キャンピングカーメーカーで、もともとは家具メーカーだった。

木工製作用の機械を用いてキャンピングカーを造るようになったが、創業当時はトレーラーを主力商品としてリリース。その後、モーターホームをデリバリーするようになった。

現在50歳前後で、幼少期にトミカで遊んだことがある人は、ウィネベーゴという名を見たり聞いたりした瞬間に、トミカ外国車シリーズの第一弾「ウィネベーゴ・モーターホーム」を思い出すに違いない。

車内/ポップアップに潜入

そのウィネベーゴが送り出す「ソリス」の最大の特徴は、グラスファイバー製のポップトップを有していること。

快適な睡眠スペースとなるダブルベッドをルーフに簡単に創り出せるため、さまざまなキャンプに気の置けないメンバーと出かけることができる。

ソファ(白)と運転席・助手席(黒)の間には、テーブルも設置可能。2分割式のラダーを登れば、ポップアップにアクセスできる。
ソファ(白)と運転席・助手席(黒)の間には、テーブルも設置可能。2分割式のラダーを登れば、ポップアップにアクセスできる。    高桑秀典

FROLIスリープシステムという装備により、エアサーキュレーションにも優れるので快適な夜を過ごせるだろう。

また、220Wソーラーパネルを標準装備するので、オフグリッドにも対応。ベース車両の先進安全運転支援システムも充実している。

モーターホームは、オートキャンプや長期の旅行などでも住宅と同じように快適な生活を送ることができるように設計・製造されているレクレーショナル・ビークルのことだが、ウィネベーゴのクラスBモーターホームであるソリスは、新しいコンセプトのキャンパーバンなので、よりアウトドアとの融合を楽しめる仕様となっているのだ。

運転席・助手席を後方回転させ、脱着式テーブルを装着すると居心地の良い4人用のスペースが出現。

ソファは、シートベルトが3点式で、跳ね上げ式クッションの下と足元には収納スペースがあるなど、きめ細かい設計がなされている。

キッチンには、収納容量の大きいドロワーを設置。水タンクは、実際の水のレベルで残量が表示され、エコホットシステムにより設定水温まで短時間で達する点も嬉しいポイントだ。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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