【都会的】ジープ・コンパス試乗 ラングラーほどコアではなく、でもアメリカン臭ほしいあなたへ

公開 : 2021.07.07 05:45  更新 : 2021.10.11 14:49

マイナーチェンジしたジープ・コンパスに試乗。アメリカン臭がありながらも都会的で高級感のあるジープを解説します。

マイチェン遂げた都会的ジープ

text:Hideshi Matsuda(松田秀士)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

ラングラーほどSUVのコアなファンではなく、レネゲードでは物足りないという向きにコンパスはピッタリのモデルといえよう。

2012年にデビューしたコンパクトSUVのジープ・コンパス。2017年には2代目へと進化。

ジープ・コンパス「リミテッド」
ジープ・コンパス「リミテッド」    神村 聖

今回のマイナーチェンジでは内外装の刷新と近年採用が進むADAS(運転支援)を含む安全機能の充実。さらにインフォテインメントシステムの拡充など。

ラインナップは従来同様の「スポーツ」、「ロンジチュード」、「リミテッド」の3グレード。

3グレードに共通した刷新はフロントとリアを中心にしたデザイン。

まずフロントはジープ・ブランドの定番ともいえるセブンスロットグリル。その下に車幅いっぱいに広がる直線的開口部が設けられ、アグレッシブさとワイドなイメージだ。

また前後ライトはLED化されデイタイムランニングライトも内蔵されている。顔つきがかなり都会的になった。

そして最大の変更はインテリアだ。

インパネ、センターディスプレイ、センターコンソール、ドアパネルを一新して横方向の広がりを感じさせるもの。センターディスプレイは10.1インチの大画面(スポーツは8.4インチ)。

もちろんタッチ式スクリーンだ。最新のプロセッサが採用されていて処理速度が大幅に向上しアップル・カープレイ、アンドロイド・オートをより快適に使用できるとのこと。

さらにメータークラスターはフルカラー10.25インチマルチビューディスプレイ(スポーツは7インチ)が採用。

ステアリング左上のボタン操作で運転に関するさまざまな情報を直感的に表示させることができるようになっている。

3種のグレード 若い世代へアピール

インテリアの雰囲気はこれまでのコンパスのイメージを覆すもの。

都会的で落ち着ける高級感に支配されている。

ジープ・コンパス「リミテッド」
ジープ・コンパス「リミテッド」    神村 聖

今回346万円という最安値の注目株であるスポーツ・グレードは試乗車がなく、ロンジチュードとリミテッドのテストドライブである。

エンジンは3グレードともに共通の直列4気筒2.4L(175ps/23.4kg-m)の1本に絞られている。

トランスミッションはスポーツとロンジチュードが6速ATでFFモデル。リミテッドにはこれまでどおり9速ATで4WDとなる。

ちなみにロンジチュードの価格は385万円でリミテッドが435万円。

メーカーとしては今回のマイナーチェンジを契機に若い世代への訴求を促したい考えだ。

というのもコンパスの購買者平均年齢は42歳が中心で、同等のSUV購買層の平均年齢と比較しても9歳も若いとのこと。

42歳を若者と呼ぶかは置いておこう。まずは新しくなったコンパスを走らせてみる。

記事に関わった人々

  • 神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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