【強い刺激に要注意】世界最高のハイパーカー 10選 恐ろしく高価で速いクルマたち

公開 : 2021.08.21 06:05

3. マクラーレン・セナ

人々から尊敬され、悲劇的な運命をたどったF1レーシングドライバーの名前を、最新の「アルティメット・シリーズ」に採用したとき、モータースポーツ界と自動車業界は一斉に息を呑んだ。

アイルトン・セナという伝説的な人物の記憶を呼び覚まし、それを使って新車を販売するというのは、(例えどんなクルマだとしても)良いアイデアだとは思えなかった。セナの名前は本当にマクラーレンが使うべきものだったのか?

マクラーレン・セナ
マクラーレン・セナ

そのことについては、多くの読者もすでに意見をお持ちかもしれない。ただ、マクラーレンが生み出した最速、最先端、かつ最もエキサイティングなサーキットマシンである、驚異的なハイパーカー「セナ」に乗ることで、考えが変わる可能性は否定できない。

セナは、排他的なサーキット性能を持つクルマだ。ピーク時には約800kgのダウンフォースが発生し、V8エンジンは800ps弱を発揮する。パワーに関しては最強というわけではないが、2018年にサーキットで試乗した際には、ラップレコードを1秒半も更新したほどの驚異的なグリップ力を備えている。

サーキットでは神経をすり減らすような走りを楽しめるこのクルマが、公道でのんびり走れるはずがないと思われるかもしれない。だが、そんなことはない。

セナは、試作のレーシングマシンのようなスピードを出しても、フィードバック、安定性、ドライバビリティであなたを守ってくれるだろう。肉体的な試練と同時に、精神的に忘れがたい喜びを与えてくれる。

同価格帯のハイパーカーと比較すると、使い勝手の良さでは劣るものの、直径4kmの円を描くようにして高速で走るという積極的な姿勢には、まったくもって魅了される。

4. ロータスエヴァイヤ

電動ハイパーカーは、一瞬で壁にぶつかってしまいそうなトルクによって、燃焼エンジン車に対抗しようとしている。英AUTOCAR編集部は、ヘテルにあるロータスのテストコースでエヴァイヤのプロトタイプに試乗した。

EVであろうとなかろうと、このクルマの性能は偶然の産物ではない。70kWhの駆動用バッテリーと4基のモーターを搭載したエヴァイヤの重量は約1700kgだが、ピーク時には約2000psを発揮する。ピレリPゼロ・トロフェオRタイヤを履くと、0-300km/h加速をわずか9秒で達成すると謳われている(ブガッティ・シロンよりも4秒以上も速い)。

ロータス・エヴァイヤ
ロータス・エヴァイヤ

試乗したプロトタイプでは、低速からの発進時にはドラマチックが感じられないものの、160km/hを超えると容赦なくスピードが上がり、全輪駆動にもかかわらずロータスらしいバランスのとれたハンドリングを実現していることがわかる。

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