【2025年のID.2へ展開】フォルクスワーゲンID.ライフ・コンセプトを発表 都市型クロスオーバー

公開 : 2021.09.06 21:10  更新 : 2021.09.11 00:29

フォルクスワーゲンは、将来のID.2へ展開する、コンパクト・クロスオーバーを公開しました。MEBプラットフォームでのFFが想定されています。

エントリークラスの都市型クロスオーバー

執筆:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
フォルクスワーゲンは、新しいID.ライフ・コンセプトを発表した。2025年に発売が予定されるエントリークラスの都市部向けクロスオーバー、ID.2へ展開するモデルとなる。

コンセプトカーのID.ライフでは、クロスオーバーへ適合するようにMEBプラットフォームを短縮。ホイールベースは2650mmが与えられている。

フォルクスワーゲンID.ライフ・コンセプト
フォルクスワーゲンID.ライフ・コンセプト

電気モーターは234psの1基のみで、ID.3ID.4とは異なり、フロントタイヤを駆動するという。0-100km/h加速は7.0秒未満とうたわれる。

比較的ボクシーで、クロスオーバー志向が強いフォルムだが、ID.モデルへ通じるデザイン要素も備えている。特徴となるのが、取り外しが可能なデタッチャブル・ルーフ。GTIのタータンチェックなど、様々な素材が選べる設定だ。

ミニマリストなインテリアで注目となるのが、ほとんどの操作系が統合されたステアリングホイール。ヘッドアップ・ディスプレイも搭載している。

インフォテインメント・システムは、スマートフォンで操作できるようにデザインされており、まったく新次元の連携を可能にしたとフォルクスワーゲンは主張する。スマートフォンは、マグネットでダッシュボードに固定できるそうだ。

ID.ライフをデザインしたのは、社内の専任チーム。このコンセプトカーでは、フォルクスワーゲンが取り組むサステナビリティの一環として、リサイクル素材を多用している点も特長。シート・ファブリックも、その1つになる。

類まれな体験を提供するクルマ

フォルクスワーゲンのCEO、ラルフ・ブラントシュテッター氏は、ID.ライフを次のように説明した。「単なるショーカー以上のものを作ることを目指しました。都市モビリティの未来を創造するように、チームへ伝えています」

「将来、人々の欲求はさらに増えるでしょう。多くの人は、常に次の素晴らしい体験を探しています。ID.ライフは、このフィーリングにマッチするものです」

フォルクスワーゲンID.ライフ・コンセプト
フォルクスワーゲンID.ライフ・コンセプト

「このクルマは、オンラインとオフラインで、類まれな体験を提供する準備が整っているのです。ID.ライフは、あなたの生活空間でもあり、人生の伴侶にもなります」

「さらにID.ライフは、MEBプラットフォームのユニークさも証明しました。これは業界でも最も拡張性を備えたプラットフォームであり、このクルマはMEBの可能性のごく一部を示したに過ぎません」

「このプラットフォームは、2万ユーロ(260万円)という価格のバリアを打ち破る鍵でもあります。2025年までには、軌道に乗るでしょう」。実際、開発段階にあるID.2の英国価格は、1万7000ポンド(258万円)前後が予想されているようだ。

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