VW 高性能EV『IDポロGTI』初公開 226馬力の電動ホットハッチ、外観もスポーティに

公開 : 2025.09.04 19:45

フォルクスワーゲンは2026年に発売予定の新型EV『IDポロGTI』のプロトタイプを公開しました。GTIを名乗る初のEVで、最高出力226psのモーターをフロントに搭載。価格は約600万円前後と予想されます。

EVで初めて『GTI』導入

フォルクスワーゲンは、新型の高性能EV『IDポロGTI(ID.Polo GTI)』を2026年に発売する予定だ。最高出力226psを発揮する本格的な電動ホットハッチとなる。

昨年公開の『ID.GTIコンセプト』の量産バージョンであり、GTIのバッジを装着する初のEVとなる。9月3日に同時に発表された新型『IDポロ』と同じプラットフォーム、MEBエントリーをベースとし、フロントにシングルモーターを搭載する。

『IDポロGTI』のプロトタイプ
『IDポロGTI』のプロトタイプ    フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンは、このモデルの最高出力が226psに達することを明らかにした。これはライバル車であるアルピーヌA290よりも8ps高い数値だ。

AUTOCARが以前入手した情報では、さらにハードコアバージョン『クラブスポーツ』も開発中で、最高出力286psを目標としているようだ。また、4基のインホイールモーターを搭載した400psの四輪駆動『R』モデルの実現可能性も検討しているという。

IDポロGTIのバッテリーの仕様は未確認だが、IDポロの56kWhバッテリーを採用する可能性が高い。標準モデルでは約450kmの航続距離を実現するとされている。

標準のIDポロと同様、IDポロGTIもプロトタイプの姿が公開されている。両車はほぼ同じデザインを共有するが、GTIはよりアグレッシブな要素を備えている。わずかに張り出したフェンダー、小型のフロントディフューザー、分割式リアスポイラー、リアバンパーの排気口を模したと思われる切り欠きなどが確認できる。また、専用デザインの大径アルミホイールも採用されるようだ。

標準のIDポロは全長4053mm、全幅1816mm、全高1530mmで、IDポロGTIでは若干サイズアップし、A290よりわずかに大きい程度の寸法となるだろう。

標準モデルの価格は約2万2000ポンド(約440万円)と予想されるが、高性能モデルは3万ポンド(約600万円)前後からとなる見込みだ。

IDポロGTIに続き、フォルクスワーゲンは高性能ブランドを複数のEVモデルに拡大する計画だ。トーマス・シェーファーCEOは以前、AUTOCARに対し、新型高性能EVの走りは「驚くべきものになる」と語っていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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