【4人乗り登場!】レクサスLX新型 高級SUV市場を争う、フルモデルチェンジ車を解説

公開 : 2021.10.14 01:30

エンジン 3.5L V6ターボに

トヨタの300系ランドクルーザーではガソリンとディーゼル、2種のV6ツインターボが日本仕様では搭載されたが、新型LXでは、今のところ3.5LのV6ツインターボのガソリンエンジンのみとなっている。

最高出力415ps、最大トルク66.3kg-mというスペックも変わりない。

新型レクサスLXプロトタイプ
新型レクサスLXプロトタイプ    レクサス

組み合わされるトランスミッションもランドクルーザーと同じ。発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなシフトフィーリングを実現したダイレクトシフト10速ATだ。

10速化により、ギアステップのクロス化とギヤレシオ全体のワイドレンジ化を実現し、心地良い走りのリズムと、高速燃費の向上、発進加速、オフロード性能の向上も果たしている。

車体の過度な傾斜などでオイルレベルが著しく下がった場合に油面低下を検出し、ドライバーに知らせるオイルレベルセンサーも装備。登降坂および左右の車体傾斜45°までのオイル供給性能を確保する。

また、渡河/多塵環境下でのSUV特有の使われ方を想定し、防水・防塵性能が高いベアリングやオイルシールも採用された。なお、最大渡河性能は700mmだ。

路面状況に応じたオフロード走行支援は、6つのモード(オート/ダート/サンド/マッド/ディープスノー/ロック)から選択できるマルチテレインセレクトも搭載。

凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面でも、ドライバーがステアリング操作のみで極低速走行が可能なクロールコントロール、急坂路での運転負荷を軽減するダウンヒルアシストコントロールなども装備した。

なお、車両後方の障害物の把握、リアタイヤと路面の確認に便利なバックアンダーフロアビューを世界初採用。これは後退時に、手前で撮影された過去の映像を合成することで、車両を擬似的に透過して後輪付近を表示するものだ。

装備/ADAS/指紋認証スイッチ

プレミアム・ブランドであるレクサスのフラッグシップSUVらしく、快適&安全装備は充実している。

300系ランドクルーザーに続き、始動ボタン中央に指紋センサーを採用した指紋認証スタートスイッチを全車に標準装備。日本でも海外でも盗難が多い、レクサスLXならではの装備といえる。

新型レクサスLXプロトタイプ(3列7人乗り海外仕様)内装色:ホワイト&ダークセピア
新型レクサスLXプロトタイプ(3列7人乗り海外仕様)内装色:ホワイト&ダークセピア    レクサス

最新の音声認識機能は、ステアリングのトークスイッチ操作による起動に加え、ディスプレイのマイクアイコン操作、音声による起動を可能に。「ヘイ、レクサス」とか、あらかじめ設定された起動ワードで音声認識の起動ができる。

また、アップル・カープレイやアンドロイド・オートも設定し、前者はUSB接続に加えて、今後Wi-Fiによる無線接続にも対応する予定。また、DCMを活用したネット接続ができるWebブラウザー機能を新設定した。

音響面では、レクサス・プレミアムサウンドシステムは、大容量のサブウーファーを含む10個のスピーカーで構成。レクサス最多となる25個のスピーカーを最適配置した「マークレビンソン・プレミアムサラウンドシステム」も設定する。

先進の予防安全技術「レクサスセーフティシステム+」も搭載。

昼間の自転車・夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュ・セーフティ」の対応領域を拡大。車線内中央を走行するよう操舵支援する「レーントレーシングアシスト」、カーブ速度抑制機能を採用した「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、ドライバー異常時対応システムなどを採用した。

また、従来のAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)より細かい遮光が可能でハイビームの照射範囲を広げたブレードスキャンAHSや、パノラミックビューモニターなど、優れた視界の確保で安全運転をサポートする。

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