次期BMW M2 年内に完成か 3.0L直6、FRクーペの「純粋なドライバーズカー」

公開 : 2022.01.15 18:05  更新 : 2022.01.15 18:24

スマートかつワイドなスタイリング

スタイリングは、新型M240i xドライブと密接に関連している。フロントエンドは、M2コンペティションよりも低くワイドなキドニーグリルが特徴的な新デザイン。このグリルには、従来の固定式ルーバーではなく、新型エンジンの冷却と加熱の必要性に合わせて開閉する電子制御の可動式ルーバーが採用されている。

標準装備のLEDヘッドライトは、より角張ったデザインを採用し、オプションでレーザープロジェクターが用意される。

次期BMW M2のプロトタイプ
次期BMW M2のプロトタイプ    AUTOCAR

ボンネットにはパワードームが備わっており、ホイールアーチは最大20インチのホイールに対応するために拡大された。ショルダーラインはより強調され、リヤサイドウインドウの下にワイドなハンチを形成している。フロントガラスとリアウィンドウは、現行モデルよりも大きく傾斜し、よりスマートな外観となっている。

トランクはリアに向かって傾斜し、ダウンフォースを高めるために現行モデルよりも大きなリップスポイラーが装着されている。また、リアバンパー下部にはワイドなディフューザーが組み込まれている。

サイズは、全長4468mm、全幅1984mm、全高1410mmと、現在のM2コンペティションに比べるとわずかではあるが大きくなっている。ホイールベースは51mm延長され2744mmとなり、フロントとリアのトレッドも拡大された。重要なのは、重量配分がM240iの50:50と同じになる点だ。

新型2シリーズが採用するCLARプラットフォームは、現行に比べて剛性が40%向上している。M2では独自の足回りによって、さらに剛性を高めるという。

サスペンションは、大幅に改良されたマクファーソン・ストラット式(フロント)とマルチリンク式(リア)だ。BMW Mのエンジニアは、この新しいセットアップの利点として、フロント・キャンバーの増大をサポートする能力を挙げている。

新型M2は他の2シリーズ・モデルとともに、メキシコのサン・ルイス・ポトシの新工場で生産される。従来のM2は、ドイツのライプツィヒ工場でのみ生産されていた。S58エンジンを含む主要部品の調達に関する詳細はまだ公式に発表されていないが、関係者の間では、引き続きミュンヘンのエンジン工場での生産が示唆されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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