年式によって禁止です なぜ「黄色ヘッドライト」消えた 濃霧視認性、実は白色と変わらず?

公開 : 2022.02.12 05:45

なぜ「黄色」はNGなの?

それではなぜ、今までOKだったイエローのヘッドライトがNGとなったのだろうか?

これは安全性に寄与する面が大きいようで、国連の規格でも前照灯は白、尾灯(テールランプ)は赤と決められているため、これに倣ったということになる。

トヨタ・ヴェルファイアのリア
トヨタヴェルファイアのリア

これは交通事故を防ぐうえでも重要なポイントとされており、白い光が見えればクルマの前方、赤い光が見えればクルマの後方ということをルールづけることで、クルマの動きを誤認することを防ぐという役割を持っているということなのだ。

そのため、当然ながらクリアテールにホワイトバルブはNGとなるし、フロントのデイライトを赤にするのNG。

そして意外と見落としがちではあるが、アフターパーツの光るエンブレムなどもフロント側は「赤以外」、リア側は「「赤、白、橙以外」と決められているのだ。

これも前述のとおりクルマの動きを誤認しないためであり、リア側が赤や橙に光るとブレーキやウインカーと誤認する恐れがあり、白では前方と誤認する恐れがあるといったためである。

ちなみにイエローのバルブは波長が長いために濃霧の際の視認性に優れる、という説もあるが、実のところイエローバルブの視認性は白色のバルブとほとんど差はなく、むしろ着色されている分だけ光量が落ちているともいわれている。

そのためイエローバルブのヘッドライトがOKの年式の車両についても、イエローバルブを装着する場合はしっかり光量が出ているかも注意して装着して頂きたいところだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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