高精度AIモデルでエンジン部品加工の品質保証実現 スバル量産ラインで

公開 : 2022.02.12 06:25

スバルは、富士通と共同で開発してきた「COLMINA現場品質AI」の本格稼働を開始しました。

カムシャフトの製造にて

スバルは、富士通と共同で開発してきた、エンジン部品加工工程における研削加工の品質を高精度に判定するAIモデル、および製造現場でのAIモデルの管理を支援する富士通の「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA現場品質AI運用管理パッケージ」(以下、「COLMINA現場品質AI」)の本格稼働をスバル群馬製作所大泉工場(邑楽郡大泉町)にて開始した。

スバルと富士通は、2019年12月から2020年12月まで、エンジンのカムシャフト研削加工工程の品質保証にAIモデルを活用する実証実験を実施。

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スバルBRZ    近藤浩之

さらに、量産運用を想定した「COLMINA現場品質AI」の開発・実証を2020年8月から2021年12月まで実施し、点在する複数の設備に組み込まれたAIモデルのリアルタイムな稼働監視や、長期的なAIモデルの品質維持を実現しつつ、AIモデルで加工中の全カムシャフトの品質をリアルタイムに推測可能なことを確認し、このたび本格稼働に至ったという。

AIモデルの本格稼働により、全カムシャフトの研削加工時の品質保証を高精度かつリアルタイムに実現したほか、「COLMINA現場品質AI」によるAIモデルの一元管理やライフサイクル管理により、効率的なAIモデルの運用や、AIモデルの品質を継続的に維持した運用を実現。

また、大泉工場をはじめとしたスバルの群馬製作所全体でのリアルタイムデータを活用した品質保証レベル向上に向けたAI活用基盤を確立した。

スバルは、「今後、スバルと富士通は、本AIモデルや、取り組みを通じて確立したAI活用基盤、ノウハウについて、他部品や工場全体への横展開を推進し、さらなる生産性や品質の向上を目指します」とコメントした。

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