新たな中型SUV登場 新型ルノー・オーストラル、欧州発表 カジャーの後継モデル

公開 : 2022.03.08 18:45

ルノーは、カジャーの後継車として新型オーストラルをデビューさせました。ハイブリッド搭載の中型SUVです。

主力のミッドサイズSUV 市場奪還目指す

ルノーの新型SUV、オーストラルが欧州で発表された。現行のカジャーの後継モデルとして、スタイリングと装備を一新。電動パワートレインも導入し、クロスオーバー市場でユーザーを「取り戻す」ことを目指している。

トヨタRAV4フォルクスワーゲンティグアンのライバルとなる新型オーストラルは、アライアンスパートナーの三菱および日産と共同開発した第3世代のCMF-CDプラットフォームを採用。さまざまなパワートレインに対応することが可能だ。

ルノー・オーストラル
ルノー・オーストラル    ルノー

パワートレインとしてはまず、1.2L 3気筒ターボガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルが設定される。最高出力159psと199psの2種類から選択可能だ。ルノーによると、WLTP複合試験サイクルにおいて26.1klm/lの燃費を達成し、CO2排出量は105g/kmになるという。

豊富なハイブリッド・パワートレイン

また、ルノーが「ディーゼルの代替」と位置づける48Vマイルドハイブリッド車もあり、22.5kmの燃費を達成するという。1.2L 3気筒ターボガソリンに48Vバッテリー、ベルト一体型スターター/ジェネレーターを組み合わせ、電気によるパワーアシストを可能にしたものだ。

さらに、1.3L 4気筒ガソリンエンジンをベースとした12Vマイルドハイブリッドも設定。最高出力は140psと159psの2種類で、19.4km/lの燃費を達成するとのこと。

ルノー・オーストラル
ルノー・オーストラル    ルノー

ルノーは、新しいCMF-CDプラットフォームがオーストラルの「運転する真の喜び」をもたらすとしている。オーストラルはトーションビーム式リアサスペンションを標準装備するが、四輪操舵の上級モデルにはリアにマルチリンク式が採用される。また、ステアリング比を13:1(標準は14.7:1)にすることで、より正確なハンドリングを実現している。

デザイン面では、C型ヘッドライト、新しいエンブレム、SUVらしさを強調するスキッドプレート、最大径20インチのアルミホイールなどが特徴だ。

また、アルピーヌスポーツカーを模した「エスプリ・アルピーヌ(アルピーヌの精神)」という仕様がルノー車として初めて設定される。サテングレーにブラックのトリムディテールを施した独特の色調で、アルピーヌのロゴが付いた専用の20インチアルミに、アルカンターラシート(ブルーステッチ入り)が装備される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事