日産、新型フェアレディZベース「ニッサンZレーシング・コンセプト」公開 24時間レース完走

公開 : 2022.06.07 13:45

日産と日産モータースポーツ&カスタマイズは、レースカー「ニッサンZレーシング・コンセプト」を公開しました。

さまざまなデータを収集

日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、レースカー「ニッサンZレーシング・コンセプト」を公開した。

日産とNMCは、新型「Z」(日本名:フェアレディZ)をベースとした「ニッサンZレーシング・コンセプト」でさまざまなモータースポーツカテゴリーに参戦する可能性を探るため、長年にわたるスーパーGTやカスタマーレーシングの車両開発で得た知見を活用し、「Z」ベース車両を新規で開発している。

新型フェアレディZをベースに開発された「ニッサンZレーシング・コンセプト」
新型フェアレディZをベースに開発された「ニッサンZレーシング・コンセプト」    日産

2台は2022年6月4日、5日に富士スピードウェイにて開催された「エネオス・スーパー耐久シリーズ2022パワード・バイ・ハンコック第2戦NAPAC富士スーパーテック24時間レース」に参戦。

ニスモチームから参戦の230号車はCNF(カーボンニュートラルフューエル)、マックス・レーシングチームから参戦の244号車はガソリンを使用。

異なる燃料を用いて過酷な24時間耐久レースに挑戦することで、2台をレーシングカーとして鍛え上げると同時に、CNFの可能性を探るための貴重なデータを収集・蓄積し、将来の幅広いモータースポーツ活動への適応を目指す。

ST-Qクラスに参戦した2台は、244号車のZがほぼトラブルフリーで周回を重ねた一方で、230号車は何度か試練に見舞われながらもそれらを乗り越え、244号車が707周(3226km)、230号車が502周(2290km)を周回し、完走を果たした。

日産とニスモは、「今回ST-Qクラスという開発車が参戦できるクラスにエントリーさせていただいたことに感謝するとともに、24時間という過酷なレースを通じて得たデータと経験を今後の開発にいかします」とコメントした。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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