【MR-S、7代目セリカ、Z33フェアレディZなど】価格が上がる前に手に入れておきたい国産中古車10選(前編)
公開 : 2025.11.14 11:45
国産中古車の中には、今は手頃ながらもじわじわと相場が上がっているモデルもあります。そんな、「今買っておいたほうがいいのかも?」という国産車を、意外なクルマも含め遠藤イヅルが10台選んでみました。その前編です。
もくじ
ー高騰を控えている(かもしれない)
ートヨタMR-S(1999〜2007年)
ートヨタ・セリカ(6代目T200系/1993〜1999年)
ートヨタ・エスティマ(3代目/2006〜2019年)
ートヨタ・プレミオ(2代目/2007〜2021年)
ー日産フェアレディZ(6代目Z33型/2002〜2008年)
高騰を控えている(かもしれない)
国産中古車の一部車種は相場が急騰しており、1970~1980年代の旧車のみならず、トヨタ・スープラや日産スカイラインGT-R、日産シルビア、マツダRX-7などは、もはやそう簡単には手が届かない価格帯にまで上昇しています。しかし中古車のほとんどは価格が下落していきますから、リーズナブルにクルマを選べるのは、まさに中古車の醍醐味です。
ところがその中には、価格が上昇傾向にあるもの、もしくは他の世代に比べると入手しやすいものの、今後の価格アップが予想されるものなど、『今買っておかないと後で後悔するかも?』という車種は少なくないです。

そこで1990〜2010年代登場のクルマから、10台に絞ってセレクトしました。ただし前述のような、すでに高騰済みの車種は除いてあるので、意外なクルマが入っているかもしれません。
トヨタMR-S(1999〜2007年)
価格:約50〜300万円
平均価格:約120万円
(2025年10月現在。大手中古車検索サイトによる。以下同じ)
1984年に登場した初代『MR2』は、1.6リッターエンジンのFF用コンポーネンツを反転、ミッドに搭載して作られたトヨタのスポーツカーです。1989年にはフルモデルチェンジを受け、流麗なボディを持つ2代目に発展。2Lに拡大されたエンジンは、ターボ版では最終的に245psまでパワーアップしていました。

その後継として1999年にデビューしたのが『MR-S』です。専用のプラットフォームには140psを発生する1.8Lの自然吸気エンジンを搭載。ボディもオープンモデルのみの設定となり、約1tの軽量車体を生かした軽快さを売りにしていました。
特に2代目の価格が高いMR2に比べ、MR-Sはまだまだ低価格。MR2とはキャラが違いますが、MRのオープンカーという魅力は絶対的です。
トヨタ・セリカ(6代目T200系/1993〜1999年)
価格:約450〜400万円
平均価格:約150万円
国産初のスペシャリティーカーとして1970年に誕生した『セリカ』。1985年の4代目からはFF化され、1999年デビューの7代目をもって、2006年に生産を終えています。
セリカは中古車での人気が高く、初代は300〜500万円という高水準。エディ・マーフィがCMに出演していた5代目も、高性能版のGT-FOURが釣り上げているのは確かですが、平均価格は240万円オーバーです。

一方、5代目の流れを汲みつつ、丸目4灯を採用した6代目セリカの平均価格は約150万円。以前に比べればアップしていますが、1990年代産まれのスペシャリティカー、スポーティカー、スポーツカーが軒並み高騰しているのを思うと、まだ買いやすいといえます。
GT-FOUR以外のモデルなら、3万キロ台で130万円以下という個体も。また、エッジを立てたデザインに変身した7代目もまだ低水準です。しかしどちらもじわじわと相場を上げているので、今後は『気がついたら高くなっていた』ということがあるのは間違いないでしょう。



















